昨夕は、久しぶりに晴れましたね。
おかげで、こんな金星と木星のツーショットを見つけました!
<2015年7月10日19:42>
左の明るいのが金星、右のやや光の弱いのが木星、よ~く見ると金星の左ななめ上にはしし座のレグルスも見えていました。
この写真では、小さすぎて見えないですね。
前回この2人のツーショットを撮った6月29日の写真と比較してみましょう。
<6月29日19:30、左が木星、右が金星>
梅雨で観られないでいる間に、こんなにお互いの位置を変えてしまっていたんですね。木の特徴で比較していただくとわかると思いますが、前回より2人ともずいぶん低い位置にいました。
くっついていた金星と木星が、右左の位置を変えて、しかもちょっと距離を置き始めているのもわかりますね。
これからは、だんだん沈む時間が早くなっていってしまうので、3月頃から楽しんできたこの2人の演じてくれた楽しい恋の駆け引き物語(?)も終演が近づいています。でも、まだまだ、夕方晴れていたら、7時半とか少し暗くなったところで、西空を眺めて楽しんでみてくださいね。
昨夕の写真を知人に送ったら、「金星、木星のお写真ありがとうございます!何億光年も前の光を今、見ているのかと思うと、より不思議な魅力がありますよね」とお返事がありましたが、惑星というのは皆地球の属している太陽系の中にいるので、いわば家族のような近い関係。
太陽までの距離は、光の速度で約8分と大変近いのです。だって、熱をこんなに感じる関係なんですから。
そして、そのまわりを一緒にぐるぐる回っている惑星たちも太陽のこちらにきたりあちらにいったり、地球との距離はその時によって違いますが、恒星と違って何億光年なんて遠くはないんです。遠い冥王星でも宇宙船にのって100年以上頑張ればついてしまうといわれるほど近いんですよ。近いって、恒星との比較で近いだけですけれどね。火星や土星に人が乗っていない探査機はもう行っているんですから~。
因みに、恒星では星同士の距離がこんな風に半月で劇的に変化することなんてありません。
この他の星とはようすの違う肉眼で見える水星・金星・木星・土星の明るい星たちを、昔の人はすぐに気づいて注目したんです。
なんでこの星たちは夜空を近づいたり離れたりとふらふらしているのかなぁ~と不思議に思い、「遊び星」「惑い星」と呼んでいたんです。
ガリレオが天体望遠鏡で木星のガリレオ衛星をみて「!!!!」とひらめいて、この謎を解明したんです。
彼らは、太陽のまわりを回る地球の兄弟星なんだ~と。
さあ、そんな身近な惑星の輝き、今夕も楽しめるといいですね。
木星と金星を楽しんだら、その目を
*写真が小さくて見にくいと思った方は、写真ブログに同じ写真を大きめに掲載しています。ココからどうぞ~