7月23日付東京新聞に細川護煕元首相のインタビュー記事が出た。
22年前の首相就任当時の記者会見で先の大戦を侵略戦争と明言したことについてのコメントだ。
侵略戦争と言った背景について、語っている。
「(日中戦争開戦時の首相だった)祖父・近衛文麿は、自殺する直前、遺書のようなものを残し、日中戦争以降の戦争拡大は自らの政治的誤りだったと明確に述べている。当時の政治的責任者が侵略戦争だったと認めたに等しいことをいい、結果責任を負って自殺した」との思いが、自分の中にかねてからあったのだと。
一方、安倍首相はというと、大半の憲法学者の違法の指摘にも拘わらず詭弁を使って海外での武力行使に道を開く安保法制を議席の力で強行採決。過去の戦争に対する態度は、youtube の志位共産党委員長との党首討論で示すように、「間違った戦争だったか」の質問にポツダム宣言を読んでいないといいつつ、過去の戦争の善悪への明確な返答をはぐらかして避けた。
最後に「日本が過去に自らやった戦争の善悪ができない総理に、米国の戦争の善悪が出来るわけがないじゃないですか。戦争の善悪の区別がつかない総理が。日本を海外で戦争をする国に作り替える資格はありません」と安倍に告げた志位委員長の鋭い言葉が、重く響いた。
これまで政治的な記事を掲載することのなかった女性週刊誌が、反安保法制の立場で記事を書いているという噂を聞いて買ってみた。
「週刊女性」7月14日号に「私たちが『安保法案』に反対する理由」として、衆議院議員・自民党村上誠一郎と日本共産党委員長・志位和夫が選ばれて、意見を載せていた。志位さんのコメントを載せるんだとやや驚いた。
だが、今になって、元行革担当相でこの記事掲載後に他の自民党員1人と共に、自公による強行採決時に本会議を欠席した村上氏。
この首相との党首討論で安倍首相のでたらめさを浮き彫りにした志位氏の2人を選んで記事掲載した編集者の慧眼に、拍手した。
それにしても、自民党で強行採決に組しなかった衆議院議員がたったの2人とはあまりに主張がなさすぎる。(しかも、村上氏の他のもう一人は本当の病欠だったという噂もあり、欠席理由は定かでない)
去年の選挙で自民党や公明党に票を入れた日本国民が多かったからこそ、今衆議院でこのような事態が起きている。
もし、その時「経済を活性化してほしい」「賃金があがったらいい」、などいろいろな理由で自民党や公明党にいれたけれど、この安保法制に関しては「賛成できない」「もう少し慎重に国民や有識者、憲法学者などの声に耳を傾けてほしい」という意見の方は、直ちに選んだ議員や党に、その意思を表明してほしい。
自民党が選挙で勝った時に、責任をとれる投票したい野党がいない状況に、私も歯噛みしました。
(いったいどこの誰に投票したら日本の将来にとっていいのだろうか?)と考えあぐねました。
だから、あの時自民党に入れた方も、少ない選択肢に迷って入れた方も多いと想像します。入れたことは仕方がないと思います。
でも、「今の自民党がオカシイ。危ない。ちょっと変だ」と思ったら、選んだものの責任を全うして、選んだ議員に、今回の強行採決に組した議員に異を唱えてください!「今のようなやり方はオカシイ。そのまま安倍政権の進むままに国民の声を無視するなら、次の選挙では投票しません」と伝えてください。是非お願いします。まだ、間に合います。
それが、責任をとるということです。そうでなければ、あなたは森元首相や建築家・安藤の無責任な発言を笑えないでしょう。間違ったと思った時にそれを改めるための行動がすぐとれる。とても大切なことです。
新国立競技場の白紙撤回の次は、安保法制の廃案です!!!!
さあ、イチローのように1歩ずつ確実に、一人一人の力を集めて・・・!