いやいや、まさかのうっかり。いつも事前に月初の1日の何時と指定をいれて、翌月の惑星ニュースをお知らせを準備したりしているのに・・・。
今月は5日になって、まだ書いていないことに気づきました。
何をやっていたんだろう。
ともかくも、今月の惑星です。水星以外は、天気がよければココに書かれた惑星は肉眼で全部見ることができますよ。
水星:夕方の空に見えているはずですが、夕方は地平近くに邪魔な建物や、雲が多く、なかなか見づらいです。でも、もし頑張って見ようという方は、双眼鏡を用意して、8月17日前後の天気の良い夕方の西空を探してみてください。明るい木星と金星のそばにいる小さいぽつんとした星をみつけられたら、たぶん水星ですよ。
金星:明るいです。夕方の西空にいます。冬に向かって、どんどん夕方に見やすい高い位置でさらに輝きを増していきます。慌てる必要はありません。なんで明るさが変わるのかを考えながら、明るさや夕方にいる位置の変化をしっかり目で確かめて感じてみましょう。
西に開けた場所に夕方いたら、木星のそばで目立つので、今でも分かるはずですよ。28日には、木星に最接近して、その後は木星より高い位置に交代します。金星が、9月には夕方の主役の位置につきます。
火星:一時期より地球からの距離が離れてきたためにだいぶ小さくなってきました。でも、まだ夕方から9時頃までは、土星とさそり座のアンタレスで仲良く3角形を作り、その形を変えて惑星らしさを人々にアッピールしています。火星とアンタレスは赤くみえますよ。どのように三角を変化させているかは、下の図をみてくださいね。
木星:ずっと夜空を賑わしてくれていた木星ですが、8月6日には水星と大接近。その後8月28日に金星と大接近した後は、金星に夕空の主役をバトンタッチ。早く沈んで見つけづらくなります。今月で見納めですね。別れを惜しんでおきましょう。
土星:火星ほどには動きませんが、それでもさそり座の上の辺りで、ちょっと行きつ戻りつしながら、明るく肉眼でも見えています。火星で書いたように、アンタレスも加えて三角形を作っている姿が目立っています。この三角形が見つかればしめたもの。左上の頂点が土星です。
さて、下に4つさそり座(ピンク)とさそり座の真ん中のアンタレスとその上の土星と、もうひとつ右に行ったり戻ったりしている火星を結んだ三角(青)の図を載せました。「惑星」らしく、星座の中を泳ぐように動く火星。左上から4月20日、5月28日、7月4日。右が昨夕8月4日にみた三角形です。いかがですか?
1ケ月でこんなにさそり座のそばを火星が動いているなんて驚きではないですか?
これから、もっともっと面白いことが起きますよ。何が?いつ?
この三角を見守っていくと8月24日がびっくりデーになります。ワクワクしちゃいますね。
何が起こるのかなぁ~~~~~。今のところは、秘密にしておきますね。
ヒント:見ている人には、だんだん予想がついてきますよ!
*今月は、水星、金星、木星、火星、土星、が夕方にみんな見られるので、月と太陽をさらにみれば、月・火・水・木・金・土・日の曜日を構成する天体を短時間でみることができる最高の月になりそうです。日没後でないと惑星は見つけられないので、太陽はちょっと早めに見る感じですよ。
惑星って目で見ることができるの?と思った方は、惑星と仲良くなるチャンスです。快晴の日の夕方、時間のある日に、是非全部制覇しちゃってください。ただし、水星は上に書いたように双眼鏡があった方がいいと思いますがね。
上の図は、国立天文台の「今日のほしぞら」で、全部の惑星が入ったところの例として、8月17日の19時の空を取り上げてみました。西空はまだ明るさが残り、木星、水星、金星はちょっと大変かもしれませんが、昨日の夕方も見えそうでしたから、これから日が伸びるので見やすくなる可能性は大きいと思います。チャレンジあるのみ!