今日は台風が吹き荒れて、昼は原宿で木が倒れて山手線が止まったのを始め、あちこちの交通網が寸断され、大変な思いをした人がたくさんあったようでした。
私はというと、どうにかいつもより30分余裕を持ってでかけて、雨のひどくない時を見計らって仕事場へ歩き、帰りは台風の真っ最中ながら、うまい具合に駅までバスに乗れ、電車も動いていて、最寄駅からもバスにのって帰れたおかげで、嵐の中を歩くこともなく無事に帰宅することができました。
それで、今夜は月は見られるかなぁ~台風が去っていったから、ことによってと外をみると、お月様が「雲がいっぱいだけど、僕はここにいるよ~」と微かな光ですが、しっかり聞こえる声で私に呼びかけてきました。
「声は、聞こえているわよ。だけど、写真には撮れないみたい。もう少しでてきてくれると撮れるかなぁ」
と返事をすると、少しだけ丸い顔を覗かせてくれました。
家のことやあれこれをして一段落。椅子に座ってひと息と思ったら、外でセミが声高になき、虫の声も高くなったように感じました。
空が落ち着いてきたのかもしれない。と、またお月様に呼ばれた気がして外にでると・・・
今夜は、これからさらに綺麗な姿になってくるかもしれないお月様でした。
「お月様、今、世界のまだ紛争の絶えないところの話や、『わたしはマララ』という本を読んでいるけれど、世の中はどうしてこんな理不尽なことが存在するのかしら。日本は今 自由で平和な国に思えるけれど、マララちゃんの本を読んでいても、平和は決して万人に保障されているものでも、永遠に保障されているものでもないみたい。マララちゃんの家族がいたパキスタンのスーワラも、彼女が生まれた時は平和な静かな町だった。
私たちの国も、今の平和が続くとは誰かが保証してくれるものではない。自分たちで、平和を維持して、守っていかないといつ壊れてしまうか分からない。そう思えてきた。
オリンピックは平和の祭典。皆が純粋に努力で築きあげた力を競いあうもの。だからこそ素晴らしい、と思えることもあるけれど・・・オリンピックに出る条件すらなかなか満たせない多くの貧しい国や、紛争の中にある国があり、一方では国の威信ために自分の意に沿わずにドーピングをさせられ、オリンピックに出場できなかった選手もいる。
金メダルをとったのに、ブラジルで強盗にあったと自分の過ちを隠そうとウソをつくような選手もいる。そんな恥ずかしいことができる人が、金メダルを取れるなんて・・・。
マラソンで2位だったエチオピアの選手は、自国で国民の自由が踏みにじられていることを身の危険を感じながら表現して、国の窮状を訴えた。この不条理な社会を、どうやってもっと平和な人間に相応しい社会に私たちはしていけるんでしょうねぇ。
人間は急には飛べないけれど、1歩1歩、少しずつ進んだり戻ったりしつつもよい方に進んでいるのかしら。
ドーピングを告発したユリア・ステパノワ選手、結局オリンピックには出場できなかったけれど、彼女の出場を求めるインターネット上の署名がおよそ25万筆に上っていることについて、「驚いているし、信じてくれている人たちに感謝したい。正しいことのために戦っていると実感できるし、告発したことを後悔はしていない」とコメントしていた。
マララちゃんにしてもそうだけれど、勇気のある人間がいること。そうした人を支えようとする無数の人がいること。ノーベル平和賞が与えられ、国連でスピーチを行い、それが世界のあちこちでyoutubeとかで見られる世界になっていることも事実。
たった71年前までは、日本も、今では想像できない不条理な社会にいた。そのことを忘れないようにしようと思う。
いろいろあるけれど、日本はどうにか今、ここまできている。不条理なことはいっぺんには無くならないし、解決は付かないだろうけれど、よい方向に前に進めて行かなくちゃね」
何か最近思っていることを、お月様に聞いてもらった。
今日も1日が無事に終わっていく。
明日もいい1日になりますように。