東京に生まれ育った私にとって、川とは常に山の奥から流れてきて、それがたくさん集まって私の住む街のそばを通り、太平洋に向かって流れて行くものだ。それが、当たり前のように思っていた。ところが、大津川というのを歩くウォーキングの会に参加して、とんでもないことに気付いた。
大津川では、川が私の予想に反して北に向かって流れていたのだ!その謎を追うべく、大津川をさかのぼって見ることにした。まずは、下が、今日歩いたところの風景。 広々とした所で、川の横に木で道が作られていて、素敵な雰囲気。これは北を振り返ってみたところ。
川は、前方の建物の方へと北へ流れていた。
途中でこの道は終わり、川を先までこのまま追うことはできず、午後からは雨が降ると言うので今日はここまで。
偶然この道を同じ方向に歩いていた人が、「この川、一体どこから流れてきているんでしょう?」と私に聞いてきた。だって山が先にある訳でもなさそうな平野。私だけでなく、不思議に思う気持ちが起こるのが自然だ。
実は、ここで事前に調べておいた話をしてあげて、「へぇ~」と感心して頂きました。そして、私が向かったのは、この川が北に流れている謎を解く場所!!!
先ほどの川からは車で10分ほどの場所。平らな平地の真ん中に、こんな碑がある。
「分水嶺」を知っていますか?
看板に書いてある字を大きくして読んでみましょう。
ビックリですよね。この碑のあるあたり、車で走っても全然高台にのぼった気持ちにならない場所なのに、人には感じられないけれど「北総台地の高台!」になっていて、手賀沼、印旛沼、東京湾の3方向に向けて水が3色に塗り分けてあるように違う方向にこの市では流れているというのだ。先ほどの写真の大津川は水色部分。だから、北に流れて行ってなんと手賀沼に向かっていたのだ。
多分、北に向かって川が流れていても、自分が育った川が北に向かって流れている地域の方には当たり前のこと。ただ、狭い世界で生き続けていると、自分の常識が全ての人の常識でないことに気づく機会がない。私も、改めて川の流れで、それを実感した。
だから昔の人は、「かわいい子には旅をさせよ」と言ったのだ。
問題は、今の教育がそのように子どもに視野を広げさせるような教育を提供できているかだ。萩生田文科大臣は今回就任後の質問で教育勅語について、「すでに効力を失った文書だ。教育勅語そのものとは離れて友達を大切にするなどの考えは、現代でも通用するものであるという認識だ」と発言したようだ(NHKのココから)。議員会館の事務所に教育勅語の掛け軸を掛けていたという大臣だ。「身の丈」発言で批判を受けたが、この教育勅語について日本の軍隊に蹂躙されたアジアの人々がこのコメントを聞いてどう感じるか、想像ができないのだろうか? 他国の人の思いを理解する気持ちのない人が、教育界のトップになるとは・・・。
韓国がその使用に対し不快感を表している日本軍の旭日旗について、河野大臣の時以来外務省がHPのココで公開している。その河野氏が、今は防衛大臣! これで、本当に韓国や中国といい関係を保てる陣容になっているのか??? 日本の将来が、私には怖すぎる。