昨日の夕方、西空に三日月と惑星がきれいに並んでいたのをご覧になりましたか。いつも書くように、最近は気が滅入ることが結構続き、きのうもご多分にもれずというか、最悪の気分。
気分転換と言っても、ひとり旅行に出て憂さ晴らし~などできない身。提出しないといけない書類をもって市役所に行き、せめて~と精神障害の方たちが運営しているカフェに寄り道。のんびりお茶を飲み・・・これも、行く必要のあった買い物をしながら、義母のホームへ。
暗くなるまでホームで義母と話をしたりして過ごし、まだ何だか気持ちが塞いでいる私の目の前に・・・
「あっ!三日月と金星だ!」(三日月の右下。電線の下にある白い点が金星です)
もう三日月が見えてたんだ。そうか、新しい月の巡りがこうやって始まっていたんだ。金星も随分高く見えるようになったなぁ。となると、前回21日のこのブログに掲載した木星がまだ金星の下に見えているかも。
ボーッとしていた私の頭にピカッとエネルギーが充電され、(どこにいけば南東の地平線が見えるだろうか)とクルクル動き出しました。車に乗っていざ出発。走っている途中も月が「ここだよ~っ」と姿をみせます。「分かった、君がそこにいるなら・・・あそこにいしょう」。量販店の2階に今 月や惑星たちがいる方向に開けた駐車場があるのを思いついて急ぎます。
間に合いました。分かりますか?月の右下の金星は明るいのでわかりますね。その右下、写真の縁近くにいるのが木星です。そして、目を凝らすと月の左上。左角に近いところに小さい点がみえますか?それが土星です。なんと、こんなに惑星たちが夕方の空に集合していたんですね。前回書いたように、季節が進むに従って木星と土星はどんどん沈む時間を早めて西の地平線に消えていくのですが、金星はそれと反対に、西空でどんどん高度を上げて見やすくなってきます。普通の恒星とはまったく違う自由気ままな動きをするように見える星たち。(この明るい星たちはちょっと違うぞ。まるで遊んでいるみたい⇒遊び星。私たちを惑わせている⇒惑星)と人々が考えたのも、この惑星たちの動きをしれば当然の呼び名ですね。私は、この明るくて自由な惑星たちを見ると元気をもらえ、ワクワク(惑々)します。
そして、大好きな三日月の姿をアップします。
丸い月の形が薄らと見えて、月の向こうにいる太陽に月が照らされて光っていることがわかりますね。この薄ら見える丸い影は「地球照」と呼ばれています。地球が太陽の光を跳ね返して月の影の部分を浮かびあがらせているのですね。
友人や孫たちに、「月と惑星が見えているよ~」とご注進。皆に見てもらえるといいなぁ。さて、この星たち、上の写真では大きく広がっているように感じられますが、ついでに遠景でご覧いただくと・・・
そうなんです。広い空の中では西空にこんなにコンパクトに固まって見えていたのです。それともう一つ気づいてほしいのが時間経過です。私が最初に見た17:10から、この量販店の2階の駐車場で写真を撮るまでに約20分が経過。もともと地上でみた最初の時は木星が建物の陰で隠れてしまっていました。20分経過した段階では、もしかしたら地上では金星も見えづらくなっていたかもしれません。私が、写真を撮り終えてこの店の1階の外に降りた時は、月さえもがもう見えづらくなっていました。
後になって孫や友人が見た時は、残念ながら月も沈んだ後で、「星は見える」と返事がありましたが、この時も空の高いところには夏の星座が残り夏の大三角のベガ、アルタイル、デネブが見えていました。孫や友人が見たのは、秋の星座?さらに遅れて東から昇ってきた冬の星座たち?
とりあえず、今日も関東は快晴です。月は少し存在感を増した姿で土星のそばに移動しますが、日没後の早めに5時頃に南西の地平線が見やすい場所で見ると、私の見た月と惑星たちの姿が今夕も見られるはずです。時間に余裕のある方は、是非楽しんで見て下さいね。