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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

若者の言葉は強いが、政府は言葉なくお金の力に頼るのみ

2011-04-07 00:26:00 | 日記
 先日、今回の地震の被災地の卒業式の答辞をテレビで見て感動しました。

 「階上中学といえば防災教育といわれ内外から高く評価され、充分な訓練もしていた私達でした。
 しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりに無力で、私達から大切なものを容赦なく奪っていきました。
 天が与えた試練というには惨すぎるものでした。辛くて、悔しくてたまりません。
 しかし、苦境にあっても 天を恨まず運命に耐え 助け合って生きていくことが、これからの私達の使命です。」

 嗚咽を押し殺しながらの心からの彼の叫びに、私だけでなく多くの人が心を動かされました。
 
 春の選抜高校野球の宣誓も立派でした。
「人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。頑張ろう、日本。

 生かされている命に感謝して全身全霊でプレーすることを誓います」

 若い人たちのこの重みのあるメッセージが、被災者達を勇気付け、たくさんの日本の人々の心をひとつに束ねていく力になったように思います。

 この未曾有の日本の惨事に、全国の街に募金の声が広がり、世界からも応援が次々と寄せられました。
 
 企業も、それぞれの得意な分野で支援をし、苦境の中にも、明るさが見えた気がしていました。

 でも、そんな時、政府の緊急雇用対策として打ち出されたのは、被災者を雇用する企業に支給される助成金の話しでした。
 中小企業で1人雇用につき90万円(大企業50万円)、等など。
 そんなことをしなくても、企業の中には既に、被災者を特別に雇用すると言い出していたところもあるのに、そうした自発的な動きにお金で追いかけるような浅はかな政策に、あきれました。

 政治が死んでいる。政治家は、なぜまず自分たちの身を切って被災者の支援に先頭に立ち、熱い心のメッセージで人々の団結と心を動かそうとしないのでしょう。
 首相の言葉に、苦難を一緒に乗越えていこうと心を奮い立たせてくれるものは一度もありませんでした。中学生や高校生にできるのに、なぜ!
 
 次世代に借金をすでに残すような財政状態の日本の財布。熱い言葉も持たずに、ただただ、自分のではない後々国民に「つけ」をまわす財布から、それをさらに悪化させるようにお金をばらまくことしか、政府は誠意を示す方法を知らないのでしょうか。

 児童手当、高速料金割引、大卒の就職難といえば助成金、被災者雇用といえば助成金、お金、お金、お金で解決しようとするばかり。

 ここいらで、選挙に勝つにはお金をばらまいておかないと、というのはお仕舞いにしませんか。
 それより、自分たちの特権を放棄したり、政党助成金は全部今回は震災対策費に当てたい、と言った方がよっぽど国民の心を動かす選挙対策になりませんか。

 しっかり国民を言葉でひきつけて引っ張っていける政治家の登場を期待したいです。 
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