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福島原発は欠陥品と設計者が語る

2011-04-13 01:13:00 | 日記
 今回、原発のニュースを見ていて、私がまず不安を抱いたのは、使用済みの燃料棒の保存法だった。

 設計者デール・ブライデンボー自身が、「使用済み燃料を入れるプールの場所が適切ではなかった」「プールは、事故が起きて水をいれなければならない時のために低い位置に設置すべきだった」と言っているように場所が不適切だっただけでなく、簡単な建屋の屋根にしか覆われず無防備な保管だったことに、まず「言語道断」と驚かされた。

 水素爆発で、唯一頼みの屋根すら失いむき出しになった時には、(燃料棒が露出し溶解し、大量の放射性物質が大気に放出されたらどうするのだ!)と背筋が凍った *(青ざめ)* 

 海水の注入で、再臨界を免れられたのは不幸中の幸い。福島50と消防、三重県のコンクリートミキサー車の提供者のお陰だったと思う。

 さらに設計者は、使用済み燃料の保管場所以外にも、「原子炉にも弱点があった」という。

 彼は、後継機種を作っていてこの弱点に気付き、旧式の原子炉では大きな圧力に耐えられず破裂する可能性があるため、「(古い機種は)操業を停止するべき」と提案してGEに受け入れられず会社を辞職したそうだ。

 機内の圧力が異常に高まった時に、爆発の危機回避に活用されたガス放出弁は、かろうじて彼の提案した改良の結果取り付けられたものだと知り、この弁がなかったらと青ざめる思いがした *(青ざめ)*

 GEが操業停止に踏み切らなかったのは、原発を売る上で操業停止がマイナスとの判断からだったようだ。

 そして、私は疑っている。
 今回東電が、最初に海外の知恵を要れずに独自に解決しようとしたのは、日本の原発を将来海外に売っていくためだったのではないかと(参考:朝日新聞「日本の原発を中東で売る」<http://globe.asahi.com/feature/100802/index.html>)。
 
 「想定を超えた天災に備えようとしたら、資金がいくらあっても足りない。だから、想定を津波5mとしておこう」  それが、ビジネスの現実というものらしいが、コスト意識より優先されるべき、人の生命や自然に対する危険や犠牲への広い価値判断が、人間として第1になされるべきだったろう。

 福島原発の問題が、日本人が過ちに気付くための糧になり、もうこれ以上の犠牲なく最小限で収束されますように。
 そして、この災いから世界の人々が多くのことを学びますように、それが私の切なる願いと祈りです。
 
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