雨や曇りばかりでしばらく月すら見られなかったが、昨夜は一変。夜、外に出て見ると、月のそばには赤い火星が輝き、その周囲にも星がたくさん囲んでいて驚いた。
赤っぽくみえる火星も、写真だと赤く見えませんが、月の右上の明るい星が火星です・・・14日の夜近いはずだった火星を見落としがっかりしていましたが、まだ近くにいてくれた火星に、思わず「まだ、ツーショット撮れる位置にいてくれて有り難う!」と呼びかけてしまいました。
それだけでなく、他の星達もしっかりカメラに収まってくれましたよ。
いかがですか? 火星が月の右上、写真左よりに見える明るい星2つなどとぎょしゃ座を作っている星ですね。火星よりさらに右上に明るく見えているのは、おうし座のアルデバランのようです。
下に出したのは、1日前の月が早めにでて火星の上にいる時の国立天文台の画像ですが、これを参考にすると、左の上の明るい星がぎょしゃ座のカペラだとわかりますね。
美しい火星と月、星をみて寝て、朝起きたのは5時少し前。外にでると、目に飛び込んできたのは、月ではなく星でした。何だか、滅茶苦茶明るい星。でも、月が見えない! なぜ、この時間なら見えるはずなのに・・・火星はどこ? 庭にでて、空を見上げると・・・
分かりますか? なんと、月は空高く真上に輝いていました。最近、木星と月が接近した時に地球の自転で惑星と月の位置が、時間経過で変化していくことを説明しましたが、6時間経って見上げた空では火星が月の右下になって、アルデバランもその火星のさらに右下に。14日の図をちょうど90度右に回して、アルデバランと火星を線で結び、火星よりちょっと離れたところに月を置いてみた姿が、この上の様子そのものになります。2022の上にオリオン座が見え、その左に冬の大三角が見えました。
南空を見た時に、最初に目に飛び込んできた明るい星は、冬の大三角のシリウス(写真下の中央の明るい星)だったようです。
そして、上の写真では月の向きさえ分かりませんが、月は、欠けている部分を下にして、こんな様子でしたよ。
約6時間経って、90度回転した姿ですね。よく晴れていて、夜に続いて朝も、素敵な月と火星と冬の星座の饗宴でした。見られなかった間に月はもうすっかり半月に近づきました。
そして、あっという間に夜が明けてきました。きらびやかな星達は暗いモノから姿を消して・・・
先ほど、5:06では見えていた星もかすかになってきて、太陽が昇るにつれ、火星やシリウスも見えなくなりました。
さあ、1ヶ月は早いもの、もう10月なかば。先月は「ダブルお月見」を連続してみられましたが、今月もそのチャンスが巡ってきましたよ。この月が1回昼に沈んで、夜また昇ってくるのを見られれば、「ダブルお月見」ですよ。見られるかなぁ?
あいにく、その後今朝は雲ってきてしまい、今は月もみつけられません。あなたの住んでいる所の西空が晴れていれば、夜に月が出てくる時間が遅くなってきましたが、一緒に「ダブルお月見」チャレンジしてみましょう。今朝の関東の月の入りは11:52、月のでは21:21です。
まさかそんなにきれいに月も火星も星も見えたなんて信じられない!
今朝は今朝で、かろうじて月が見えたぐらいでしたし、つまらないですね。
本当に、東京を挟んでいるだけで、天気がずいぶんちがったのですね。でも、そちらの方でもlayout3は少し天気がよかったみたいですね。昨夜も今朝も月をみつけるのは大変でした。ブドリさんやlayout3
さんはどうかな?とか思いながら、同じ場所で見ても、これだけ刻々と変化するのだなぁ~と昨日は雲の変化の速さをみてつくづく思いました。