まずは、最近恒例になっている、先月の月のひと巡りのご紹介から始めましょう。前回の「2017年11月の惑星」の紹介時の月巡りを思い出してみましょう。旧暦と違って、今の暦では月の巡りと太陽暦は一致しないので、9月23日~10月10日でした。今日は、新しい月10月20日に新月を迎えてからのお月様ですよ。
結構、お月様みられていましたよ。見つけようと思う気持ちがあれば、お月様ってこんなにも日々楽しめるものなんです。時には、私が忘れていると、テレパシーで夜中に起こして来たりもするのですよ。そんな不思議な体験、あなたもしてみませんか?そして、せっかくお月様と会うために空を見上げるなら、兄弟星の惑星たちも楽しんじゃおう。それが、このサイトのひとつのテーマです。
まずは、恒例の今月の惑星を順に見ていきます。
水星:夕方の西空の低いところにいます。水星は小さい上に太陽に近いので見えづらい惑星です。肉眼で見える時もありますが、双眼鏡や、カメラのズーム撮影で写り込んで気づくことも多いです。徐々に高度を下げて、朝の空に移動していくので、12月中旬にはみられなくなります。ちなみに、このブログを読んで頂いているかたは、2度目になってしまいますが、「三日月の下に明るく土星も水星も見えました!」の記事に書きましたが、水星と土星を11月には写真に収めることができました。
見えるか、見えないか・・・ちょっと微妙ですが、左の位置を確かめてしっかり右の写真を見てみると、土星と水星の白い点が見つけて頂けるのではないかと思います。水星はこんな感じで、やや頑張りが必要ですぅ(笑)
12月下旬になると、未明の空に太陽に先駆けて上るようになりますが、さあて、どの位見えてくれるか。下旬に未明に起きた時は、水星のことを思い出して東空低くが見える場所で探してみるのもいいかもしれません。(下の火星の説明の図で12月14日6時の図がありますが、ここでは水星はまだ見えていないのが分かりますね。これが下旬だと下の低いところに水星が現れます)
金星:明けの明星として朝の東空低くに、太陽に先駆けて上っているのが見られます。でも、これまでの方がよく見えていました。今からは、どんどん太陽に近づいて見えづらくなってきます。11月16日に「今、朝の惑星(金星・木星)と細い月がきれい」では、きれいに見えていましたが(下の写真の左の木の上が金星、その右上が木星です)、それから半月経過しての12月。しばらく、金星は夕方見えてくるまで、諦めましょう(笑)
<2017年11月16日5:43>
火星:この火星。今は太陽に先駆けて皆が寝静まった未明に上る上に、地球から遠いところにいて小さい点のように見えて、ちょっと見落してしまうほどの存在です。ところが、来年になるとこの火星が地球にどんどん近づいて、明るい惑星の木星を越えた明るさと赤い色で徐々に衆目を集めるようになります。「火星の最接近は、来年7月31日」
今は、見づらいのでお月様の力を借りて、「僕のそばにいるのが、火星だよ」って教えてくれる時にみるのがいいかもしれません。それは、12月14日。次にご紹介する木星も、月との位置を手掛かりに、一緒に探してくださいね。
国立天文台「今日のほしぞら」サイトより転載 *この「今日のほしぞら」サイトは大変便利です。是非利用して空を眺めて見ましょう!!!
いかがですか? 朝6時。未明の南東の空で朝の三日月を見つけたら、そばにスピカ、火星、木星が簡単に見つけられるのではないでしょうか。できたら、双眼鏡を持っていくといいかもしれません。そして、火星の様子をしっかり木星の明るさと比べて覚えておきましょうね。来年の夏に向けて、その変化が楽しみですよ!
木星:上で、もう半分説明してしまいましたね。未明に昇ってきます。14日は火星のそばにいる月が、翌日の15日には木星の下にきて、何だかとても仲の良い「ロマンチックな惑星と月の風景」が楽しめそうです。冬の空は澄んでいるので、天気が良ければ寝坊の私もこの14日15日は早起きしますよっ!!!
土星:これも、水星のところで少し出てきましたね。今は夕方の空にいます。但し、沈む時間がどんどん早くなっているので、観察は12月は上旬でも水星・土星ともに夕方5時半には太陽を追って沈んでしまいます。日没が4時半でも、5時までは明るさが残りますので諦めましょう。
ということは、12月の惑星は、夜ではほとんど楽しめず、早起きさんの特権になるようです。寝坊の私は木星と火星とお月様が楽しめる12月14日、15日を狙います! 早起きさんは「3文の得」をフル活用。目が覚めたら、未明の木星と火星を日々楽しんでくださいね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます