母が胸椎の圧迫骨折で入院してから10日近くになる。初めは自分がどこにいるのかわからずに夜中になると騒いだらしい。何回も住まいの近くの病院にいることを伝えて、やっと安心したらしかった。今日は病院なのはわかっていたが、今度は家のことがわからない。あれほど帰りたがっていたのに・・・。話しをしていると少しずつ思い出してくる。
母が入院した日、実家に戻ると母が寝ていた部屋にいつもはめていた指輪が落ちていた。小さなダイヤをちりばめたきれいな指輪でいつもはめていた。それがなぜか床の上に落ちていた。救急車が来た時は、していたようないないような?いつはずしたのだろうか?
「外す」という意志を持たないと指輪が抜けることはない。なぜ?
病院から帰る時、実家に寄って風をいれてくると言った。「早く帰ろうね」というと「そうだね。これが最後の仕事のようだから早くよくならないとね」と母が言う。実家にいる時に腰の痛みのなかで母は、最期かと思ったのだろうか?今日は母の指輪をはめて帰った。退院した日に、母に返そうと思う。
母が入院した日、実家に戻ると母が寝ていた部屋にいつもはめていた指輪が落ちていた。小さなダイヤをちりばめたきれいな指輪でいつもはめていた。それがなぜか床の上に落ちていた。救急車が来た時は、していたようないないような?いつはずしたのだろうか?
「外す」という意志を持たないと指輪が抜けることはない。なぜ?
病院から帰る時、実家に寄って風をいれてくると言った。「早く帰ろうね」というと「そうだね。これが最後の仕事のようだから早くよくならないとね」と母が言う。実家にいる時に腰の痛みのなかで母は、最期かと思ったのだろうか?今日は母の指輪をはめて帰った。退院した日に、母に返そうと思う。