どんよりとした空で始まる。青空よりも妙に心が落ち着きます。傘を持って出るか?迷う天気です。霧雨か小糠雨でしょうか。日本には雨の降り方などで呼び名が400近くあると聞いたことがあります。村雨、そぞろ雨、時雨、氷雨、などたくさんありますね。そして、6月は入梅です。
昔、金魚は梅雨前に買うのがいいと 祖父に聞いたことがあります。だから、縁日で金魚を買ってくれるのは4月か5月でした。昔は 4の付く日は何処何処の縁日、9の付く日は何処何処の縁日と毎週あちこちで縁日がありました。金魚すくいもありましたし、射的、輪投げ、食べるものは綿あめ、べっこう飴、食べると口が真っ赤になる梅の入った水飴、植木もあり、ほおずき屋さんも(海ほうずき)あり、思い出すとたくさんの楽しみがありました。夏は浴衣を着せてもらって出かけたものです。
毎回、朝ドラの話題ですが、北川悦吏子さんは面白い台詞を使いましたね。鈴愛ちゃんを「金魚みたいだ、近づくとすーっと逃げてしまう」という正人君の台詞に、しばらく考えて「じゃぁ すくってください」と鈴愛ちゃんが言いました。いいシーンで終わりましたが、きっと明日は想定外の展開では?
金魚すくいは今は何ですくうのでしょうか?昔は紙を貼った丸いわっかでしたね。端の方で上手にすくわないと、破れてしまいます。最中の皮のときもありました。そろそろ背骨の曲がりそうな金魚。朱色もはげてみじめになりました。せめて、水面でアップ、アップするようになったらすくって、塩水に入れてあとは安らかに土に戻してくださいね。