意 地

　まだ５月末なのに暑い日が続きます。来月は７月？という感じです。紫陽花や菖蒲の花がいつもより早く咲きだしたようです。火山の噴火、そして地震と、日本が造山帯の一部で、火山活動も地震も起きて当たり前なのだと思い知らされます。相変わらず治らない交通事故の後遺症と闘いながら、ボランティアの草サッカーの活動を続けています。諸々うまく運ばないことも多く、何故このようなことをしているのだろう　と思うこともあります。「意地なのよ、意地」と答えることがあります。意地くらいばからしいものはない　と思うことも多いです。もっとおっとり、まったりと物事ができるといいのでしょうね。考えてみると、意地だけで生きてきた人生のようにも思います。ずいぶん損をした気もします。でも、その意地のおかげで私は私らしく生きてこられたのかもしれませんが、そろそろいいかなぁ　と思います。頑丈な鎧ではなく、ふわふわした空気のような自分で。そしていつかふわあーっと煙のように消えてしまうのが。

若さ

　瑞々しい若葉の季節。若者たちと接する機会が多いこの頃です。３０代前半の方たちでしょうか。たくさん夢を持っていてそれを語れるのだ　と思うと、うらやましい限りです。彼らが語る隣で話を聞いていると、胸がキューとします。そうそう、おばさんにもそういう時代があったのよ。右も左も考えず走ったことも、枕がびしょびしょになるくらい泣いたことも。あの情熱はどこへ行ったのだろうか？情熱を抑えることを学んだのだろうか？情熱そのものが減ったのだろうか？でも、まだ心の深いところで燃えているその炎を感じることがある。すぐに蓋を閉めてしまうのだが。まだ、走れるんだよね、いざという時にはきっと走ってしまう・・・。そう思う自分が怖くもあるし、うれしくもある。そして自分に言い聞かせるのです。、最後は走るのだと。

「しか」から「が」へ

初夏というよりは「夏」を感じさせる陽気です。それでも空気が爽やかですね。湘南の小高い山も黄緑色が鮮やかです。そんななかで、交通事故後の治療は思うように進みません。自分の力以上の仕事を入れているのか、やらなくては　と思うことがどんどん溜まります。１日が終わる時間になると、あと少し　の力がなく不完全燃焼で終わっています。不甲斐無さが残ります。おそらくそれは１０年前くらいの自分の仕事の量と比べいるのだからでしょう。腰痛からできないことも多く、ストレスがたまります。朝もすっきり起きられず、ぐずぐずしている自分がいやになります。
今朝は気になっている台所の床掃除をしました。もし、腰痛が起こっても、夕方治療に行けばちゃんと治してくれる、大丈夫、大丈夫　やってみようと始めました。少しきれいになった床に満足。考えてみれば、事故の割には軽症で怪我の回復もいいのです。今は掃除もできる・・・。３年前だったでしょうか、「祈ることしかできない」と悲しんでいた私にあるシスターが「祈ることができるのです」と言われました。「これしかできない」から「これができる」へ。爽やかな気分です。

言い訳

　連休も終わり、日常が戻りました。連休中はとくに出掛けるわけではなかったのですが、人通りの少ないオフィス街や大きな荷物を持った家族連れを見ると、ああ、お休みなんだなぁ　と思います。「まっさん」が終了してからお休みだったＮＨＫの朝の連ドラ。新しいドラマは少しおいてから見だします。連休明けに朝ドラ「まれ」を見ました。周囲になにも言わずに自分の道を歩み続けた主人公希の祖母に対して希の祖母代わりの田中裕子扮する文が「いい訳が必要な時もあるわ」というシーンがありました。「言い訳」はしない　そう思って私も生きてきました。どう理由をつけても結果は結果、じたばたするのは見苦しいと。でもこのドラマを見ていて、いや、それは自己満足で、相手はその理由を知りたかったのでは・・　と思いました。事と場合にもよりますが、どんな理由でも聞いているのといないのとでは、相手が違う判断ができることもある、判断の基準さえ与えないのはエゴに過ぎないのかな　と思いました。特に己の生き方を通そうとするときは、言い訳というよりは、きちんとした理由はつらくても伝えるのがいいのかなぁ　と思いました。これからでもやる直せるかな。

平和な日々に

　子どもたちに勉強を教えていると、夕方同じ時刻でも明るいのに気が付く。「日が長くなったね」と話しかける。そういえば、薔薇の美しい季節になった。桜からツツジや藤やばらへ、季節がどんどん動いていく。１日の過ごし方は、病院へ行く時刻から決めるこの頃。交通事故の後遺症で硬くなった腰の筋肉をほぐすための毎日になった。毎日少しずつ少しずつしかよくはならないが、それでも「なにかあっても治してもらえる」という安心感がある。日々の暮らしもそのようだ。何かあれば必ず助けてもらえるという安心感だけで生きていけるような気がする。だから、毎日が平和で安心して過ごしている。何にもの代えがたい大切なものを頂いたように思う。薔薇のように華やかではないが、楚々とした大根の花のような人生になった。