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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

 夏の寺

2017-07-29 21:19:16 | 日記
 涼を求めて、高原にでも出かけたい。肌にまとわりつくような暑さで10分も歩くと汗が噴出してくる。買ったばかりのカメラが使いこなせるようにと鎌倉の寺撮影の練習に出かけた。おそらく、夏休みで混んでいるだろうとできるだけマイナーなところを選んだ。鎌倉は竹林の美しいという「報国寺」、北鎌倉の「浄智寺」を選んだ。28日はウイークデーだが、鎌倉駅は混雑していた。朝の10時なので報国寺はまだ人が少ない。竹林は本堂の裏にあった。草いきれのする夏の日の竹林はたしかに心が安らぐが、なにか京都の竹林のように自然ではない。自然の懐が浅いのだろうか。

 北鎌倉の浄智寺も禅寺で裏に山を背負っているので緑が深い。人影が少なく、ほっとする。木陰が多いとはいえ暑い。これが夏の寺のよさのようにも思う。春や秋の寺は桜や紅葉が美しいが、じっと立ち止まる感じではない。暑くてもその暑さの中に身を置く。寒くてもその寒さの中に身を置いてこそ、見つめられる自分があるようにも思う。

 自分のために時間もお金も使わなかった。そうしようとも思わず、ただ何かにしがみついていた。カメラを抱えて、散歩に出るなどまず無かった。そうすることが罪のようにも思っていた。特に結婚しているときは、夫に申し訳ない気がしていた。買い物も自分のものは、ほとんど買わなかった。働かせてもらっている と考えていたからかもしれない。

 自由になった。自分で自分を縛っていた何かが解けた。解いてもらったような気もする。夏の寺で、吹き出る汗を拭きながら、心地よい静かな時間を過ごした。

 
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危機管理能力?

2017-07-27 18:46:22 | 日記
 ここ2日ほど暑さが和らいでいる。連日外出していたので、電車の冷房にやられたらしく足腰が痛む。冷房の効いているところへはブランケット持参しなくてはという感じだ。

 家に戻ってTVをつけるとわけのわからないニュース。この国は平和なのか?肝心の政治はどこへいったのか?と思ったり、ダウン症の子供をもつお母さんの話を思い出したりなどなど。

 少し野次馬的に今井絵理子議員の話をみてみた。国会議員や地方市議の立場を横に置いたら、起こるべくして起こるような話だ。二人のいる環境を考えても、求め合ってしまうことは当然あるだろう。お互いに助けが必要だったのかもしれない。(シングルマザーと協議離婚中5年)それだけでないのは年齢だと思う。60歳を過ぎた今、そのころの恋愛を思い出して友は言う。「あのころは(30代は)30分でもそばにいたかったわ。休み時間に喫茶店で待っていると、彼が走ってくるのね。いとおしかった。私の時間は彼のために空けてあったのよね。30代ってそんな時代よね。身体が走っていくような。そんな時間にいのちかけていたような。だけど、覚悟はあったし、決まりもあったの。一緒にいて、どちらかに何かがあったら、たとえば急に具合が悪くなるとかね、そうしたら、なにもしないですぐにその場を去るか救急車を呼んで立ち去るか、タクシーを呼んで彼の自宅の住所に行ってもらうか。」

 公の立場なら、やはり最悪の場合の覚悟は必要だろう。私に言わせれば甘すぎる。なぜなら、二人が大事にしている子供たちがどうなるかだ。でも、誘惑に勝てなかったのか、想像以上に二人は疲れていたのか。もし、二人がいのちを賭けるような恋愛をしているなら、堂々とコメントすればいいし、きちんと始末をつければいい と思う。(不倫の奨励ではない)

 「記憶にありません」「破棄してしまいました」などなどの発言は、会社だったらいっぺんに首になる。役職とは覚悟のある人がなるものだ と聞いたことがある。そんな答弁よりは、覚悟をした恋愛ならまだましかもしれない。それもこの年になって思う、燃えるような想いはだけでは、周囲を傷つける、そしてその責任を取る覚悟があるのか。

  

  
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 せみ時雨

2017-07-25 22:01:46 | 日記
 久しぶりにせみ時雨を聞きました。駒沢の運動公園です。住まいの平塚は木が少ないので、せみの声はひと夏でほとんど聞けません。駒沢運動公園は木が多いとはいえ、今日はまとわりつくような暑さ。歩みを止めると汗が吹き出てきます。京都の祇園祭のころを思い出しました。

 駒沢のサッカーの取材後、とんぼ返りで教会のお通夜へ。カトリックの教会では「通夜の祈り」といいます。挨拶もお悔やみは言わないで「やすらかな眠りをお祈りいたします」などと挨拶します。死は永遠のはじまりで不幸と考えないからです。2年間、がんで闘病されたご主人を送られた奥様が「二人で2年間、真剣にがんと向かい合い、闘いました。ですから、今は悲しいという思いはありません。私たちは闘い抜きました」と挨拶されました。

 覚悟を形にしておかなくてはいけない と思いました。どこでどのような死を迎えるかわかりませんが、子供も配偶者もない私はきちんとしておかなくては と思います。キリスト者として、通夜の祈りも告別式もしていただけるのでしょうが、自分始末は自分で決めておかないと。それが決まれば、安心して生きられるような気がします。

 サッカーの取材の合間に、参加者と話しました。「彼も奥さんをなくしているんだよね。みんななにか抱えているよ。自分の病気、家族の介護、孫の父親代わり、いろいろあるよ。一つ終わるとまたなにかあるよ。」そうか、そうだよね。なんとなく私は、男の世界を生きているような気がしました。お墓を買って、終の棲家を決めて、あとは自由に生きようかな。

 
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夏の1日

2017-07-24 21:11:33 | 日記
 日曜日の取材のあと、今日も東京へ眼科の検診でした。朝ドラをみて涙をこぼし、「もう、人と別れることはないだろうな・・・」などと思いました。冷房が最高に効いた電車の中から外へ出たりすると身体はどんどんだるくなりそうです。暑いせいか病院は空いていて、予定時間よりもかなり早く診察が終わりました。手術から1年。順調に回復していました。つらかったことを思い出しました。

 早く終わったので、いよいよカメラを買いに出かけました。そんな身分ではないのですが、ボランティアと自分の楽しみのために奮発しました。帰りの小田急線の中吊り広告に、広い和室で「ごろりと昼寝をしよう」というCMが。どこの宿だろうか。のんびりたたみの部屋で寝転んで花火でも見たくなりました。1週間ぐらい夏休みがほしい!

 カメラの説明書を読みながら、果たして使いこなせるか??不安になりました。そんなときに携帯がなりました。教会のお友達のご主人が亡くなりました。今月19日に洗礼を受けられました。神様のお導きがあったのでしょうか。この夏が越えられるか?そんなお話をしていたときでした。

 今日は珍しい方からメールが来たり、腹立たしきことがあったり、眼が回復して安心したり、決断してカメラを買ったり、疲れて帰ると訃報。明日はお通夜です。お別れをしてまいります。

 

 
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可能性を求めるサッカー

2017-07-23 18:58:07 | 日記
 朝から雲の多い日、2時間かけて、ブラインドサッカーの取材に出かけました。当然、暑くなると思い、氷を魔法瓶水筒に詰め込み、UVカットのパーカーなどしっかり日焼け、熱中症対策で出かけました。

 ブラインドサッカーの日本一を決める大会です。今日はきちんとプレスとして会場に入りました。ピッチサイドで取材が出来ます。ブラインドサッカーは、ゴールキーパー以外は全盲の選手がプレーします。ボールが「カサカサ」と音がして、相手ゴールの裏にガイドがいて、ゴールまでの距離と角度などを案内します。ピッチの周りはサイドフェンスがあり、そこにぶつかることでサイドラインを知ります。「どかーん」とサイドフェンスにぶつかる激しいプレーが続きます。ですから、プレー中は観客は静かしなくてはなりません。

 途中から雨がポツポツ。昼休みに本格的に降り出しましたが、決勝戦では雨が上がりました。決勝戦は、さすが迫力のある試合でした。ピッチをかなりのスピードで走ります。改めて、このピッチにいるプレーヤはボールが見えない ということを意識します。つまりだれもボールが見えずにサッカーをしているということです。「音」と「声」で試合が動いていきます。

 優勝チームが決まり、チームは大喜びでした。優勝チームのMVPに選ばれた選手が「これからどんなサッカーをしていきたいですか?」というインタビューに、「今日は優勝を考えるサッカーでしたが、これからのサッカーは、サッカーの可能性を求めていくサッカーにしていきたいと思います」と答えました。プログラムの裏に「サッカーなら、どんな障害も越えられる」とあります。彼はその「可能性」を言っているのではないでしょうか。目の前のことだけでなく、その先にある「可能性」を考える。考えさせられる言葉でした。

 草サッカーのプレスとしての可能性。大きなことはできませんが、せめていい写真を撮ろうと思います。ぼろカメラを買い換えます。そして、人生にも諦めずに可能性を見つけてみようと思いました。無理をしないで、一番自分が安心できる環境を求めてみようと。

 

 
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