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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

受け月

2015-04-26 23:04:14 | 日記
 草サッカーの取材で仙台へ。仙台へ向かう新幹線の車窓から見える風景は、東海道新幹線とは違い素朴な日本の原風景があるような気がする。仙台は「杜の都」と言われるように緑の美しい街です。特に新緑の季節でしたので心が洗われるようでした。東北の方たちのあたたかい歓迎で疲れが飛んでいきます。取材を終えて夕暮れの田園風景を走る新幹線のなかで取り出した1冊の本。伊集院静の「受け月」でした。何も考えず出がけに持って出た本が仙台を住みかとする伊集院の本だったとは。「受け月」他の短編集を読み終わると涙が出ました。心の芯をそっとあたためてくれるような文章。残酷なまでの辛さや悲しみを通り過ぎた伊集院だから書ける文章なのでしょう。この本を買ったのはおそらく12,3年前。離婚後、新しい人生に向かって悩みながらも挑戦し出した頃のように思います。まだ、癒されない心をこの本がやさしく包んでくれたような気がします。今読んでみると、さらにもっと深いところの人の根源的な部分に触れ来るようなです。「生きる」ということは喜びも悲しみもみんな包み込んでいくこの夕暮れのようです。

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待つということ

2015-04-24 08:57:38 | 日記
 新緑が美しい。若々しい少し頼りないような緑色が大好きです。毎日の整形外科通い。ひたすら待つ時間に耐えています。何時に出かけて空いている時間はなく、患者さんはみなその時間をつぶしています。人生で「待つ」ことは多いですね。短い区切りでも長いスパンでも、待つということは時には試練になります。待つことができない人生でした。あと1年待てれば、あと3年待てれば、そう思うことが多いです。何故そんなに急いだのか と思います。待つ自信がなかった、待つ時間よりも先に行くことに価値をおいた、待つことへの怒りがあった、その時その時の理由で、私は「我慢がない」と言われながらひたすら先に進みました。「待つ」ことができるようになって思うことは、自己中心で周りが見えなかったこと、それでバランスが崩れいたこと、そして自分に自信がなかったこと、かもしれません。私のなかに、なにか芯のようなものができてから待てるようになりました。それが私を待たせてくれているようです。待つことで得られるのは自分への、「納得」なのかもしれません。


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裏と表

2015-04-12 11:40:42 | 日記
 寒い日が続きます。最近、ボケてきたのか、目が悪くなったのか、セーターを裏返しにきていることがありました。朝、ぼーっとしていたのか??? 人生もいわゆる表と裏がありますね。10円玉の裏表。誰が決めたのかな?そんなことを考えていたら朝日新聞の読書の欄に「裏が、幸せ」(酒井順子 著)の紹介がありました。この本の紹介の最後に「価値観の本質的な転回を迫る野心的な一冊でもある」とありました。私のなかでも起こっている思考です。追いかけなくてはいけないと思っていた「表」の世界。でも、私の歩いたのは、あまり日の当たらない世界だったように思います。でも、こうしてこの歳でふと思うのは、そう、「裏が、幸せ」なのです。陰影のなかのうつくしさ。日本の文化にありますね。そんな幸せを味わっています。


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山のある風景

2015-04-08 13:54:14 | 日記
 仕事で東海道線を熱海方面へ下ると、山の桜がうつくしい。春の雨に煙る伊豆の山が見える。こんな時は、日本の自然はすばらしいと特に思う。1日、山の姿を見ていたいと思う。朝日で明るんでくる峰、雲が動いてうつくしい陰影ができる昼、そして、暮れていく山の姿。そのような姿をロッジのようなところで本でも読みながら見ていたいと思う。できるなら新緑の季節がいい。「今年も来れたわね。」なんていいながら(独り言)おいしいハーブティでもお気に入りのカップで飲んでいたい。引退したら、もう1度名作を読みなおしたい、音楽も聞きたい、好きだった映画やドラマももう1度見たい・・・なんて思っていったのに。まだまだ、引退は来ない。ますます用事はボケ防止に増えてくる。人生の最後の何年かは、雄大な山の景色を見ながら暮れせたらいいなぁ と思う。

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三つ子の魂

2015-04-03 09:16:17 | 日記
 桜が満開!ちらほらと散りだしてもいます。花のいのちは短くて・・・なのでしょうか。自然の色の美しさを感じています。その美しさに心が融ければいいのですが、だんだん心は頑固になります。そこは譲れない が増えてきたようにも思います。年を取ることは自己中になるのでしょうか。譲れないからと言って、人間関係をダメにすることはないのですが、どうも自己主張が強くていけません。必要なことは言わないと などと八方美人を止めているのですが、微妙なところですね。心は謙虚で清らかでいたいとは常々思うのですが、これもどうもいけません。生後6カ月目に、母が盲腸になり入院したそうです。母乳で育っていた私は頑として粉ミルクを飲まず、祖母はおろおろしたそうです。3日間、水もろくに飲まずにいたそうです。4日目にさすがにひもじいのかミルクを飲んだとか。伝説の頑固さです。根っこにあるこの頑固さは誰ゆずりののだろうか?今日も心を融かしに出掛けないと。

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