なんとなく街が静かだ。みな、どこかへ出かけてしまったのだろうか。今日はお茶の先生のお干菓子の作り方の講習会に出かける予定だった。もし、なにか病院から電話があると・・・と思うと誰かと一緒にいるのは憚れた。一人で仕事を粛々とこなすのがいい。
人とのかかわりの中で、「なんでそんなに怒るのだろう?」「なんでそんなに文句ばかり言うのだろう?」「なんでそんなことを自慢するのだろう?」など思うことが多かった。その『なんで?』を考えた。もちろん想像であるが。初めは「気の毒」に思えた。そのうちに「でもその人は一生懸命なのだ」と思えた。その人にはその人の主義主張がある。人には自分の正義があると 教えてもらった。
「託されて強くなる」そんなコピーがサッカークラブのポスターにあった。いや、違うよ、強くなるのは託すことが出来るからだよ と思った。「強い」ということは、何事も受け入れられることだ。「文句」も「自慢話」も。全部OKできることだ。なにかを受け入れられる人は強い人だろう。そうなれるには、自分を託すことができるものをもてることだろう。
ベランダに草花があふれ出した。わが想いを託して。