夜中に目が覚めると、雨の音がした。なんと懐かしい音だろう。屋根に落ちる雨音は。そう、風の音もする。(玄関の戸の音だが)長屋の暮らしは、いろいろなことを思い出させてくれる。林町の家は古かったので、雨漏りもした。洗面器やバケツに雑巾やらをいれて雨漏りの所においていた。特に台風のときなどはにぎやかだった。雨戸のがたがたという音もした。台風がさったあとは祖父と父が瓦を直していた。日本家屋は、風も雨もそして日の光も受け入れていた。
TVがやっと点いた。あまりTVは見ないとは言え、さすがにネットだけでは情報不足になる。不動産屋さん紹介の人のよさそうな電気屋さんがきてくれた。アンテナではなく増幅器とやらを前に住んでいた人が持っていったかららしい。そんなものがあったのか???何とか直してくれて、手間賃で1000円でいいという。そういうわけにもいかなかったが、なんとも親切なことだった。不動産屋さんも何とかしてあげてください と頼んだそうだ。ありがたいことだ。
駅までの距離が短く感じられるようになった。今日はお休みの商店が多く、街は暗くてさびしい。雨模様でさびしいいのに・・・。なんでここにいるのだろう?一生、生まれた家で生活できる人もいるのに・・・。仕事の関係で引越しの多い人もいるだろう。はるか遠くへ嫁いだ人もいるだろう。どこで暮らすかは、自分の意思だけではないことも多いだろう。私の中のストーリがあり、とんとんと長浜に来れた。でも、さびしい日もあるなぁ。