東京へ日帰りの取材。想像よりは暑くなかったが、一度冷房の部屋にはいると、蒸し暑さはきつい。11時から13時までという一番暑い時間帯に、75歳以上のサッカーマンたちが駒沢公園で練習をしている。私は、今日気が付いたのだが、この世代の人たちはサッカーを「愛している(LOVE)」ので、この下の世代の人たちは「好きだ(LIKE)」のレベルなのかもしれないと。悲しい話だが、時期的にもサッカー人生から一人去り、一人消えの世代だ。その寂しさは、言い表せないらしい。
昨夜、そんな思いからなのだろうか、矢沢永吉の「親友」をプレゼントされた。(メールで)男同士の友情は女性とは違うように思う。40年以上親友のYちゃんの息子たちが「お母さんと真知子さんのような関係は女同士ではないと思うよ」と言った。そうか、やはり男っぽいのね と笑った。「どんな恋の別れよりも、男同士の別れはつらい」と矢沢は歌う。もちろん、矢沢が歌うからいいので、あの男臭さがなければ、訴える力は弱いだろう。一緒になにかを夢見て暮らした男と別れて出て行く男の悲哀だ。
男というのは一緒にいるときに(異性と)ドキドキするようで、女は離れていてもドキドキできるとTVでやっていた。これは異性だけでなく男と女の違いかもしれない。男はその人が側にいないとだめなのだろう。一緒にサッカーをしていた仲間が今日は来ない!それも何十年もサッカーをしていた仲間が・・・。そんな人を慰めることはできないが、それでも今日は出かけていった。男のさびしい部屋にはだれも入れない。せめてそのさびしさの何十分の一かを感じてあげることしかできない。
暑いピッチの後は、ガーデンプレイスなどといって、野外でサッカー談義をしながらビールを飲んでいた。外で飲むビールはうまい!と気分がすこしよくなったようだ。男のやさしい心はわからないほうが女は幸せかも知れない。