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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

 錦 繍

2017-11-30 21:53:28 | 日記
 各地の美しい紅葉の写真が見られる。その燃えるような紅をなんと例えたらいいのだろうか。語彙不足の私にはできない。あれはもう十年以上前だろうか。燃えるような紅がPCの画面に広がったのは!

 この季節に思い出すのは、宮本輝の小説「錦繍」だ。最近再読していた「命の器」の最終章錦繡の日々に書かれていた文章が印象的だった。

 『紅葉は、私にとってもはや植物の葉の単なる変色ではない。自分の命が、絶え間なく刻々と色変わりしながら噴き上げている錦の炎である。美しい、と簡単に言ってしまえる自然現象などではない。それは私である。それは生命である。汚濁、野望、虚無、愛、憎悪、善意、悪意、そして限りなく清浄なものも隠し持つ、混沌とした私たちの生命である。どの時期、どの地、どの境遇を問わず、人々はみな、錦繡の日々を生きている』

 あの紅は写真の主だったのであろうか。

 
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 立場を離れて

2017-11-29 22:00:14 | 日記
 今日はコート無しでいられるくらい暖かい。年末にかけて実家の片付けやらに出かけました。母は暖房をつけてお湯を沸かして待っていてくれました。一時に比べるとずいぶん生活能力が上がってきました。

 なにか疲れていました。フェイスブックにUPされたうつくしい紅葉。調度、丸窓から紅葉が見えるカメラワークでした。それを美しい「空(くう)」に見えたのです。いろいろなものに「空」が見えてきたのです。

 そんなときに1通のメールが届きました。私の流した情報(草の根サッカー)の違いのあることの連絡でした。その最後に「NPOのことはまだよくわかりませんが、また遊びに来てください」とありました。活動内容はまだよくわかりませんが、そんなことよりもまたグラウンドに遊びに来てください。そんなにニアンスでした。そのときは、NPOの説明のメールを出してしまいましたが、今日ふと、そうか立場なんてどうでもいいから、一緒にストレッチでもしに来てください というメッセージなのだと気が付きました。ああ、そうか「立場」なんて離れて出かけてほしいんだ と思うとうれしくなりました。グラウンドでみなさんと過ごした時間はいままでになく、たしかに楽しい時間でした。ただ一緒にプレイを見たりして、からかったりして楽しんでいたのです。これでいいのだなぁ。自然体で。さまざまなサッカー人生やご家族のことをお話しもしてくださいました。

 「立場」くらい窮屈なものはないですね。妻でもなく母でもなく、役職も無く、そんなものとは無縁なのに・・・。

 「迷いの窓」と「悟りの窓」の話を思い出しました。悟りの窓は丸い形の窓でした。

  

 
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 時代のおわり

2017-11-28 17:51:07 | 日記
 暖かい日が続くと体が楽です。昨日は、助成金の説明会を聞きに、神宮外苑付近へ。17時からの開催なので少し早めに出て外苑のイチョウ並木を見に行きました。絵画館前から続くイチョウ並木はロマンチックな場所でした。年々イチョウ祭りなどが始まり、ロマンチック感はなくなりました。銀座線の外苑前の駅を降りると、改札口には私よりも年長のおばさまたちが団体でガチャガチャ。ここで夢は破れました。

 イチョウ並木の入り口には、きれいなイルミネーションが付いていますが、なんとなく違う感じです。交通規制も多く、ものものしい感じです。外国の旅行客の方の自撮り風景と結構高齢のカップルが多かったです。ここは懐かしい場所なのに・・・・。人が懐かしいというよりは自分が過ごした時間と場所が懐かしいというのか。渋谷から246で青山1丁目まではおしゃれでそれでいてしっとりした街でした。大人の街だったのでしょうか。

 帰りは混雑を避けて上野へ銀座線で。虎ノ門、新橋とオフィス街を通るので、会社帰りの方たちで混雑してきました。昔と違うのはみなさんが荷物が多いということです。私たちは小ぶりのハンドバックとお弁当を入れた紙袋くらいでした。男性も今のように荷物は持っていませんでした。資料やPCを持っているからでしょうか。そんな電車のなかで、しみじみ「私の時代は終わった」と思いました。よく働いたけど、もう私のいるところはないのだなぁ と感じました。「引退」という問題ではなく、ただ私の時代は終わったと。

 ちょっとさびしい冬の夜でした。

 
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きょうかいを越えたきょうかい

2017-11-26 22:26:56 | 日記
 今日はI 司祭さまのミサの日だった。お話がわかりやすく大好きな司祭さまだ。大阪で行われていた難民・移民の問題勉強会に行かれていたという。キリスト教のカトリックもプロテスタントの関係者も一緒に学んでいたという。大阪生野区へ出かけて実際に外国籍の人々の話を聞いてきたという。生野区は住民の四分の一が外国籍住民という地域で、コリアンタウンは有名だ。在日コリアンのルーツは、当然南北朝鮮に分かれる前から移住してきている。政治は国境を越えられないが、ここではさまざまな問題が(たとえば学校などの問題)国を越えて解決されているという。

 今日の福音は小さきもの(弱きもの)を大事にすることの大切さを伝えている。私たちはついつい自分と違うものを排除(排除という言葉は強いが付き合わないというのか)をしてしまう。でも、本当は自分と違うものこそ近づいていかなくてはならないのでは とこの頃思う。教会で聖書の初歩講座に出ているとき、自分とは違う感想を聞くことが多かった。家庭のこと、仕事と子供の間での葛藤、私には体験しないことも多かった。講座の後のお茶会では私より年上の男性が奥さま以外の女性を愛しているという話も出る。これは神さまに許されないのに というとシスターは彼を責めない話をした。おかしな会だったが、今のこのときのメンバーは仲がいい教会の。講座という場で、安全にいろいろ話し合えたからかもしれない。「排除」はなかった。

 境界を越えた教会 と神父様は話された。この人にはわからないだろう と近づかずに自分のなかで「排除」していることが多いような気がした。それが今の私の課題かもしれない。

 
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 海 へ

2017-11-25 17:01:09 | 日記
 空がきれいな日が続いている。うろこ雲が広がっているかと思うと、一直線に雲が延びている。空がもっと見えたらと思う。昨日は知人に干物を贈るので江ノ島へ。大好きな江ノ電に乗れた。家の庭のすぐ横も走っていく。干物屋さんは腰越という昔からの家並みの続くところにある。この先、七里ガ浜、稲村ガ崎へとそんなに有名ではないところで、江ノ島の穴場だったのだが、なんと外国人旅行客の多いこと!久しぶりの海を堪能した。

 11/23のNHKの安室奈美恵のスペシャルを見てから、『引退』という言葉が心に引っかかる。白いドレスで現れた安室奈美恵さんは、美しかった。ぎらぎらしないで、品のいい女性だった。おそらく、あの若さで60歳くらいまでのことを体験してしまったのではないだろうか。「燃え尽きた」と言える彼女は幸せだと思う。ダンスも歌もファンのために燃え尽き、母としても子育てに励んだのだろう。息子さんは大学生とか。5年前に引退しようとして出来ず、5年間かけてファンにお礼をしてきたと言う。突然のような発表だったが、そうでなかった。

 やらなくてはならないことを机の上に残しても、海に出かけられるようになった。机にへばりつくことは無くなった。それよりも今日は海なのだと。海を見ながら、3年後、5年後の暮らしを考えた。クリスチャンだから、教会のあるところなら何処へでもいけるのだが。そこでどう暮らすのか?本当にやりたいことは何なのか?第一に生活していけるのか?

 机の上にはたくさんの写真がある。取材で撮った写真だ。こんなにたくさんのみなさんと知り合えたのだ!この方たちにきちんとお礼をしてから「引退」なのだろう。

 

 
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