明日は10月だというのに、暑い。暑さのせいかなんとなく体がだるい。いろいろなことが入ってくるが、自分が呼び込んでいるのかもしれない とも思う。昨夜のNHKスペシャルは「美空ひばり(AI)が新曲を披露」一夜限りのコンサートだった。既成の曲をAIで歌わせるのではなく、没後30年を経た美空ひばりが『新曲』を歌うというのである。イメージがつくようなつかないようなまま、番組を見ていた。
NHKによると『NHKやレコード会社に残る膨大な音源と映像、そして最新のAI技術によってよみがえらせる試みに挑む。AIはひばりの超人的な歌唱力や表現力を数値化。さらに歌唱中の目や口の動きを抽出し、4Kの3Dホログラム映像で等身大のひばりを出現させる。』そうだ。AIを駆使しきったという感じの制作現場だった。それでも第1作目は「人工の歌声の感じ」という評価。そこからさらに分析が始まる。生前の最後の曲『川の流れのように』を作った秋元康がたくさんの曲から選んだ曲に詞をつける。天童よしみが振り付けを、森英恵が衣装を担当してAI美空ひばりを作り上げていく。
「あれから」とはいつから?あなたとわたしの「あれから」はいつ始まるのだろうか?ひばりさんが亡くなられて30年・・・。曲は「あれからどうして生きましたか?」とひばりさんが問いかける。その声の伸びはまさにひばりさんだった。一拍おいたような高音はまさにそうだ。一つ一つのことばに重いがある詞だ。「生きるということは、別れをしるということ」
番組を見終えてから、妙な気持ちなる。AIが甦らせたのだろうか?最先端の技術で甦ったのであろうが、それを超えたなにかがあるような気がする。今朝、You Tube で聞きなおしたが、さらにひばりさんが歌っていると感じる。さまざま意見があるかもしれないが、甦ったひばりさんからのメッセージを受け取ろうと思う。
「あれから」・・・・・。