それは突然やってきた。
GPz the sessionなる集まりにお誘いを受け、1人、1人と集まってくる旧知の仲間達との再開と走りを愉しんでいた時であった。
とある場所で、休憩した後、Key ONしてセルボタンを押したが、ウンともスンとも言わない。
押した瞬間や前ブレーキを掛けた瞬間、電源が落ちるのだ。
ヨシムラ油温計とタコメータ内の電圧表示は共に9V近辺を示している。
しょうがないなと、押し掛けしてもまともにアイドリングしない。
タコメータは踊り、断続的に失火して回転を維持するのが精一杯。
過放電は過去何度もやっているが、始動すればジェネレータの発生電圧で普通に動くはず。
何かがおかしい・・・
判っているのはバッテリ電圧が急に下がり、まるで干上がってしまったこと。
電源が落ちるのは電圧も電流も下がりすぎて、どっかのリレーが動作できないのだろうし、ジェネレータからの電圧もおかしいのか???
昨夏以降、バッテリーにデサルフェータを取り付け、BAL-1734で定期的に維持充電に努めてきたので、バッテリートラブルなんて思っても見ない出来事だった。
残ってくれたA氏、TEL連絡の主催からアドバイスも受け、一通り点検したが異常無し。
この時にジェネレータの配線チェックのため、シフトリンケージを外したのが後になって効いたのだが、その時は気付くはずもなく・・・。
もう一度見直して再チャレンジしたところ、突然復旧した。
電圧も14.9V前後であり、いつもの表示である。
既に1時間は経過しており、急ぎ撤収し一行の後を追う最中に一時的に現象が再発。
何かの拍子に油圧計の電圧表示が15.5V~Hi表示で振り切れてしまうことが分かった。
イグニッションOFF->ONで復旧するので、なんとか合流できた。
過電圧と過放電を説明すると、すかさずレギュレータの予備品が出てきた。
さすが、20年もGPz Meetingで一緒に走った間柄というか、何というかこの人達は・・・。
電源落ちもテスタでチェックして貰ったが原因不明。定番のOWライトスィッチ流用だが、漏電トラブルを起こす可能性があるらしい。スズキで2車種とも駄目だったという。
有り難く予備品をお借りして装着し、電圧チェックしたところ、油圧計の電圧表示がおかしいだけで14V近辺で安定していることが判った。レギュレータ、ハンドルSW、バッテリー、油圧計と修理対象が広がったが、仕方が無い。
これで全ては収まると思っていたが・・・