借用したターボ用のレギュレータはSH532-12 3.0、1100オリジナルはSH532-12 3.9と記載されていた。
SM記載の定格発電容量は50VAC/4,000rpmで、750/ターボ/1100(1000J系)は共通。
レギュレータの出力電圧は、1100(1000J系)が15Vで、750(サッパー系)が14.5V。
ターボはBase Manualを見よと書かれており、14.5Vのはずだが・・・
3.0と3.9で何が違うというのか???
で、空冷Z系のバッテリMF化にはZEP750を流用するのが良い、ということは知っていた。
MFバッテリは充電電圧に厳しいので、MFバッテリ搭載車のレギュレータを使わないと過充電で再び悲しい目に合う可能性がある。
価格確認がてらZEP750用をKawasakiのパーカタで見たら、レギュレータにコネクタが直付けされており、純正位置ではハーネス長が不足すると思われた。
現位置が放熱面で一番良さそうなので、ハーネス自作延長しかない。
面倒なので延長ハーネス付きを探してみると、ZRX400、ゼファーX用などがハーネス付きだった。
ただ、400用のレギュレータが使えるのかが疑問。発電容量が違うと思うので、容量的に持つのか?だ。
この手の部品は使い回すのが基本なので、パーカタ検索で当たりを付けてみた。
調べてみると純正品番は以下の通り。
21066-1101 8,642- ZR750C3 ゼファー750前期 6Pコネクタ直差し
21066-1089 11,025- ZR250-B9 ゼファー750後期、ZR-7、バリオス、ZZR400
21066-1096 11,025- ZR400F8F ZRX400 ハーネス付き 6P
21066-1098 11,025- ZR400G8F ゼファーX ハーネス付き 6P
21066-1099 11,025- VN400-C1 バルカン400 800クラシック ハーネス付き 6P
ゼファー750はC1~C3とそれ以降で品番が異なるが、差は謎。
C4以降の品番はバリオス250用として管理されており、ZZR400/600系など幅広く使われていた。
GPz900R以降の大排気量4気筒系は、ジェネレータにレクチファイヤ、レギュレータが組み込まれ、選択範囲外。ZX-9R(E)、ZX-12Rは例外で、2気筒のアメリカン系もレギュレータ別体のハーネス付き。
ただし、コネクタ形状が異なるものが多く、2000年前後から入出力6Pコネクタから、オルタ3P、出力2P or 3Pにコネクタが別れる傾向がある。我がDトラも2コネクタで、3P/2Pのタイプだ。
ググル先生に教えて貰ったところによると国産車のレギュレートレクチファイヤは、新電元工業(株) http://www.shindengen.co.jp/top_j/ が大半のシェアを握っているらしい。
そこで、ZRX用純正レギュレータに印されている新電元型番”SH650-12”でググってみると、採用車種が出るわ出るわ・・・。
ZEP750用は新電元型番では”SH650A-12”で、ハーネス付きか否かの差しか無いと思われる。
この2種は、90年代半ば以降のヤマハとカワサキ中~大排気量を中心に使われており、大きいところはZX-12R、XVZ1300ベンチャーロイヤル、小さいのはバリオスやビラーゴの250まで。
TRX850やVN800Cのような2気筒でも使われており、使用バッテリはMF 7Ah~12Ahまで。
まぁ、細けぇことなんざぁ気にすんなよ! と言わんばかりの採用状況だ。
ということで、GPz1100/ターボのレギュレータは、ZRX400用純正を流用すれば良いとの結論に至った。この先10年は入手に困らないし、中古の予備品を手に入れておけば、欠品問題とはほぼ無縁になる。
ただし、YAMAHAや最新モデルだと5Pinが有りので中古流用は要注意だ。
ちなみに空冷GPz400/550/750の場合、新電元型番は”SH548-12”になる。
これはZEP400と同じで、ZEP400はMCで開放型からMF化されたが、レギュレータは変わってない。定格出力が14.5VのためMFバッテリでも使えるのだろう。
よって、GPz400/550/750に乗りの方は、バッテリはお好きに選べばよいし、豊富に出回っているZEP400の部品も流用出来るはず。
GPz250/305は"SH530-12"で、GPX250/ZZR250/Ninja250Rと未だに使い回しを続けているようだ。こちらも欠品問題とは無縁だろう。
こんなサイトが有るので、レギュレータにお困りの際は参考にすればよい。
http://www.te-motorcyclespares.co.uk/RegRecs.asp
早速、ZRX400用をヤフオク即決1700円 ポチッとな・・・
これでボルトオンかと思ったら、実は大間違いだったりして。
2020年12月追記
このページにアクセスが続くので後日談
変換ハーネスを作成してZRX400用レギュレターの流用していたが、自作ハーネスの線径を2sqではなく1.25sqで作成したため配線容量不足による発熱が発電不良トラブルとして再発しました。車両火災につながる可能性が有ったというものです。
電源系統の線径は前後も考えて選択すべきでした。
(続く)