人に見てもらうことを意識しながら写真を撮るようになって随分多くの「白山」の写真を撮ってきました。ホームページ「ぎゃらりーたちばな」の一番最初に管理人のことを説明する[元白山書店店主]の書店名はかつて日本海を航行する北前船など多くの船乗りが自らの位置を知り行く先を定める羅針盤の役割を果たしてきた名山「白山」のように歴史を推し進める人たちに役立つ本屋になるとの思いを込めた名前でした。
そんな思いもあって白山登山口の別当出会いから白山山麓の加賀平野、加賀市から内灘にいたる日本海の海岸沿いから神の峰と呼ばれる白山にレンズを向けてきました。
そんな私ですが今日の白山の写真を撮った場所は鳥を撮るために時々立ち寄る場所ではあったのですが、こんな素敵な白山が見える場所とは思ってもいませんでした。自らの立つ位置を少し変えることでそれまで見えなかったものが鮮やかに見えてくるということを再認識させられた風景であり経験でした。
あと5日で3.11、あの日はそれまで見たことの無い大災害がリアルにテレビ画面で展開される、戦慄の事態の進行でしたが私にとってはやはりどこか遠くの出来事、アメリカの同時テロで繰り返しモニターに映し出されていたビル崩壊の映像に近い感覚だったことをおもいだします。
地域の共産党支部は翌々日のまだ寒い朝から街頭に立ち、通勤通学の方たちに私達の得られる限りの情報と被災者へのカンパを訴え、多くの方から協力していただいてきました。そしてその取り組みの中で徐々に3.11とそれに続く原発事故の深刻な内容と日本の政治の関わりが自分のなかで結びついてきたのです。
いまも毎週金曜日夜の原発ゼロ行動に参加している原点はその辺りにあるようですね。明後日は36回目を迎える「どいね☆原発」行動日です。