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金沢市の南部に広がる丘陵地帯は白山山麓につながる分厚い自然の生きものや植物の宝庫です。とはいえこの地域も人口の減少と高齢化の波の中で手入れの行き届きかねる山林や耕作放棄の棚田などが増えるなど、この国の農政(ノー政)の現状からくる荒廃と無縁とは行かないようです。
その政治とは無縁のように働き続ける地域の人たちのおかげで貴重な金沢市南部丘陵の自然は辛うじて保たれています。この地域には昔話に出てくるような貴重な動植物が人の目にあまり触れることはないけれども人の暮しとかかわりながら今年も厳しい冬を越して春を迎えました。
林に囲まれた小さなくぼみでは雪解け水の凍る中で数株のザゼンソウがもう暗赤色のホウを立ち上げていました。
昨日安倍自民・公明内閣は昨年の総選挙時の「TPP条約交渉には参加しない」という公約を打ち捨てて日本の農業のみならずあらゆる分野の産業をアメリカの国際資本に売り渡す危険極まりない条約交渉への参加を表明しました。安倍総理をはじめとする条約交渉推進にまい進する人たちはおそらく日本の豊かな自然が実は地域の人たちの日々の働きが積み重ねられてつくりあげられていることを見ようとしていないのでしょうか?そしてその結果が小さな植物や生きもの達に及ぼす影響などには思いを及ぼすことも無いのかもしれません。
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