今日の写真はシンプルに「未明の半月」です。
珍しく晴れた夜明け前の空にかがかがと半月が輝き、月光に照らされ端々に少し残った雪が鈍く光る道を日本共産党の発行する「しんぶん赤旗」を地域の読者の家々に配達してきました。二年前も今朝と同じように半月に照らされながら雪道を辿っての配達のあと、いつものようにカメラを持って春の訪れを探しに夜明の山里を訪ねようとしていました。
そのときは一週間後に起こる3.11東日本大震災という未曾有の大災害が起こるなどとは予想もしない日を過ごしていたのです。
今年もその「3.11」まであと一週間となりました。テレビ画面に映し出され続けたあの大地震と巨大津波の映像はこの二年間いつも私の脳裏に住み着いて離れることがありません。そして何よりもその後続いて起こった福島原発の大事故、世界の原発事故としては最悪の過酷事故とそのあとの東京電力と政府のあまりにも被災者を無視しての事故対応、その後も続いている被災者を置き去りにしたままの電力会社や財界の描いた筋書き通りのこの日本政府の対応には怒りさえ通り越して「諦め」に似た気持ちさえ湧いてくることが今もあります。
今朝の冴え冴えと地上を照らしていた半月はあの日から二年後の日本列島に住む私達に「あの日のことを決して忘れるな」といっているのでしょうか?
私はあの「3.11」だけでなく、3.11以後の二年間を決して忘れることは無いと思っています。そんなことを考えさせてくれた今朝の「未明の月」でした。