雪どけの始まった山里に春を告げる最初の花が写真の「オウレン」の花です。まだ雪の残る林の斜面などを探すと運がよければ花径が数ミリほどの白い花をみることがあります。まだ山里の野原は雪と土のモノクロームの世界ですが、花の周りだけに「ぽっ」と小さな春が来たような気持ちになる瞬間です。
花言葉は「変身」「魅了」、その言葉の通り冬から春へと季節の移り変わるときに咲き、見つけることが出来る人だけを魅了する不思議な魅力を持つ花です。この花が咲いた後ショウジョウバカマ、カタクリ、ヤマザクラ、ツツジと山里は一気に花が咲き、生き物たちは産卵から子育て、命の輝く季節に突入します。
ただこんなに魅力的な春の野原を見ているとどうしても「なのになぜ・・・」という思いがこみ上げてきます。原発事故で痛めつけられ、汚染された大地だけでなく。日本全国の大地をアメリカの多国籍企業の利益のために差し出す安倍自民公明内閣のTPP条約交渉への参加声明には怒りがこみ上げてきます。
なんとしても日本の自然豊かな大地を守り抜かなければならないと思う最近の日々です。