写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

夜明のチューリップ 自民の憲法改悪案で表現の自由は?

2013年04月10日 | 写真

夜明け前に「しんぶん赤旗」を配達していると近所の庭で今年初めて花をつけたチューリップを見つけました。暖かくて天候さえ良ければすぐに蕾を開くというような表情をレンズに向けてくれます。とてもすてきな瞬間ですが、ふといまの世の中の風潮に心配になるときがあります。

「しんぶん赤旗」の一面[日本国憲法 私の思い]に日本雑誌協会・編集倫理委員長の山了吉さんが「出版の自由認めぬ戦前への回帰懸念」として、自民党の「日本国憲法草案(2012年)」のもつ戦前の国家思想「臣民思想」への回帰をめざす危険性を指摘しています。
天皇を象徴から元首へ、自衛隊を「国防軍」に変え、さらに「国歌・国旗」や「緊急事態」の規定も付け加えた上、さらに集会、結社および言論、出版の自由を保障した21条も「公益及び公の秩序を害する」活動や報道は認めないとしています。自民党の改憲草案は今の憲法の「国民があって国がある」から「国があって国民がある」という戦前回帰の考えです。
いま安倍内閣は財界やアメリカの庇護の下でマスコミを巻き込み憲法改悪への道、戦前回帰への道をまっしぐらに突き進もうという構えで持てる力の全てを総動員しようとしています。
それでも彼らが国民の少数派であることは自民党が与党に返り咲いた総選挙でも得票率は4割にも満たないのに国会議席の多数を占めるという小選挙区制選挙による虚構の力関係のうえに立っているかぎりその不安定な状況は変りません。
いまも福島原発事故は収束どころか放射能汚染は広がり、原発ゼロへの運動も全国で広がり、平和への願いの声も続いています。いま国民と支持基盤の無い政権との関係は危うい状況が続いていますが、やがては美しいものに日々レンズを向けることを無心に楽しめるようになることを確信していますし願っています。
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桜日和 雉も鳴かずば

2013年04月09日 | 写真

ほぼ満開という6日、7日に春の嵐が吹き荒れ金沢の桜は終わったかと思われたのですが、ところがドッコイ!花はそれほどか弱くは無かったようです。金沢でもよく知られた犀川河畔の桜並木はほとんど無傷で青空の下ですばらしい姿を見せてくれ、散歩やランニングの人たちが桜を愛でながらのひと時を楽しんでいました。


春は命の輝く季節でもあります。この桜並木のすぐ近くの原っぱで雉の声が聞こえてきました。雄キジが繁殖のためのテリトリーを確保して雌雉を呼ぶ声です。5月になればこのあたりでは雛を連れた雉の夫婦の散歩が見られるのでしょうね。

こういう自然の中の生きものの姿を見るにつけ放射性物質の汚染の中で生き続けているであろう生物のことが気になって仕方ありません。もちろんその地に帰ることも出来ない福島原発事故による汚染のひどい地域の人々のことも・・・。
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河北市 喜多家の枝垂れ桜

2013年04月08日 | 写真

写真は石川県では有名な河北市 「喜多家の枝垂れ桜」です。
4月5日のブログで少し触れましたが、能登半島への入り口に当たる河北市でいま市議会議員選挙が戦われています。日本共産党は現職の高橋議員を候補者に連日運動を強めていて、私もほんの少しですがハンドマイクを持ってその応援に河北市に行き、2時間ばかり街頭宣伝をしてきました。
そのついでといえばなんですが・・・、石川県では銘木として知られる喜多家の枝垂れ桜を見てきました。1895年に兼六園の名木として知られる「瓢池のしだれ桜」の種を持ち帰って育てたという樹齢117歳の桜の樹はいまもうわさにたがわぬ見事な姿を見せてくれています。
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白いカタクリの花 春を写すゆるやか撮影会

2013年04月07日 | 写真

ウェブ上の写真サークルのメンバー数人で春の嵐が予想されていた昨日6日に「春を写す ゆるやか撮影会」として金沢市南部丘陵のカタクリの花撮影をメインに数時間回りました。
午後は雨が予想されたので数時間繰り上げて出発したのでカタクリの花も開いていて少女達がスカートの裾をたくし上げて群舞するようなシーンを撮ることもできました。
山里の人たちが大切に保護しているカタクリをはじめショウジョウバカマ、岩ウチワ、雪割り草、ミズバショウ、ヤマザクラ、モクレン、コブシ、等々早春の花たちとの逢瀬を数時間楽しんできました。
今朝は小雨の中を「しんぶん赤旗」の地域配達でした。この後10時から金沢市の桜の名所のひとつ、卯辰山でこれもウエブ写真サークルの方たちと桜の撮影会、雨の雫と桜の花のコラボレーションをどう切り撮るか思案中です。マクロ撮影が中心になると思いますがあれこれ出来栄えを想像して楽しんでいます。
結果はまたの日にこのブログでご報告します。
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「朝 露」 そして何首か春の歌 

2013年04月06日 | 写真

本格的な春の到来で夜明けの光はいろいろな場所で美しい調べを奏でているかのようです。金沢近郊の桜の名所である卯辰山を訪ねると花はすでに満開を迎えたかのように鮮やかな彩りで目を楽しませてくれています。
そんな華やかな頭上から枝垂桜の花びらを辿って地上に目をやると、つい先日まで雪に閉じ込められていた笹の葉に乗った朝露が春の光りをメロディーに昇華しているかのような光景を演出していました。
今日の写真は、そんな光景ををマクロレンズが捉えた一枚です。

私は短歌サークル「あすなろ短歌会」に参加して趣味として短歌を詠むことを楽しんでいます。このサークルは毎年一冊の手作りブックレットを作り続け昨年第七集、今年は第八集を作成中です。現在は参加6人という小さなサークルですがそれぞれの会員が日々の感動や想いを31文字に託した作品は読む人たちの心に残るという感想が寄せられています。
そんな歌の中から春の季節や東日本大震災を詠んだ私の歌[花ごろも]から2011年の数首をどうぞ。

  傍観者でいいかと自問し街に立つ 被災者支援を訴える朝
  被曝知らず駆けるかウサギ、リス、カモシカ 三陸の野に名残雪踏み
  原発の事故現実のものなれど花ほころぶを待つ吾もいる
  雪消えて若芽萌え出る森の朝 カモシカの母子添いて草食む
  朝焼けの街に「赤旗」配り終え郭公鳴くをしばし立ち聞く

また作成されたちいさなブックレット「あすなろ歌会歌集」1~7集が編集者の目に留まり、研究者の間では高く評価されているシリーズ「近代戦争文学事典」矢野寛一編(和泉書院 現在第十一輯まで刊行)の第十輯、十一輯でとりあげて頂きました。
興味ある方は図書館などでこの分厚い本の索引から「あすなろ歌会」「橘国夫」などのキーワードで探してみてください。
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原発ゼロへ金沢行動 「どいね☆原発」VOL40

2013年04月05日 | 写真

今夜は全国にも知られている、毎週金曜の金沢駅前行動「どいね☆原発VOL40」>参加者は35人でした。写真はその一場面です。
来週は金曜日はおやすみで14日14時30分に金沢市の中央公園に集合、志賀原発再稼動を許さず廃炉を目指すお花見デモを計画です。金沢近辺の方たちはどうかご参加下さい。
話しは変りますが今日は志賀原発の立地する能登の志賀町の近くにある河北市の市議選で再選を目指す日本共産党の現職議員の応援に行ってきました。暖かい日でしたので街頭宣伝のハンドマイクを握る手にも汗出湿りそうでした。
この町には石川県では有名な兼六園の名木の子どもに当たる枝垂桜が私邸の庭にあり、立ち寄ってみるとほぼ満開を迎えた樹は予想を上回るようなみごとな姿を見せてくれていました。その姿は後日アップの予定です。ご期待下さい。
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夜明の峠の奥で はやミズバショウの花が

2013年04月04日 | 写真

全国でも珍しく低地で早く咲くことで知られている東原の峠の山裾のミズバショウがようやく消えた雪解け水の中で可憐な白い姿を見せました。花言葉は「美しい思い出」「変らぬ美しさ」だそうですが、その言葉の通りの清楚な美しさです。
訪れる人の少ない自生地としては小さく、季節としては桜の花の開花が話題になるときなので人々は華やかな桜の名所に足を運んでいるのか、評判にもならずに「知る人ぞ知る」花の名所として時折り訪れる人に美しい姿を見せてくれています。

話題は変りますが明日は金曜日、昨夜というか今朝というか午前一時すぎという深夜に石川県の能登原発の立地する地域や金沢市で震度4という地震があり、多くの人たちがビックリして飛び起きたそうです。ただ私は寝入りばなでしたがぐっすりと寝込んでいて今朝のニュースで知りました。もし地震がもう少し大きくて「能登原発に過酷事故!」という事態になれば眠っているうちに事故と放射能汚染の最中に放り出されていたのかと思うとゾッとしました。
明日は恒例の原発ゼロを願う「どいね☆原発」行動日です。自分の中では少し惰性に流される参加のような気分になっていましたが、心新たに明日は会場の金沢駅前に行きます。
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シデコブシの咲いた夜

2013年04月03日 | 写真

今日の写真は地域の暗い児童公園で小さな外灯の灯りの中で咲いたシデコブシの花です。
夜明け前の暗い街で「しんぶん赤旗」を配達していると、昼間にはなんでもない光景が特別なものに見えるときがあります。今日アップしたシデコブシの花もその一つです。
昼間は幼児を連れた若いお母さんがいたり、春休みの今は小学生達が集まって遊んでいたりする街の中のきわめて地味な小さな児童公園にある数本のコブシの木にわずかな数の花が咲いているごくごく普通の光景で、特別にカメラを向けようというものではないのですが朧月夜の淡い灯りの中で花の咲いているその部分だけが特別な場所であるように浮き出ているのを見て思わずレンズを向けてしまいました。きっとその瞬間はこの花のしかけた魔法にかかっていたのでしょうね。
昨日のブログでは沢山の思いを書かせていただいたので、今朝のブログ更新はいたってシンプルにコブシの花のアップだけです。
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柳の芽吹き 「一握の砂」を手にする日

2013年04月02日 | 写真

写真は金沢市民芸術村で芽吹いた柳の大木です。

柳の芽吹く季節を迎えると心に浮かぶ歌と歌集があります。
  やはらかに柳あをめる
    北上の岸辺目に見ゆ
       泣けとごどくに
石川啄木の歌集「一握の砂」に収められているあまりにも有名な歌です。そしてこの歌を思い浮かべるとき小さな、時代を感じさせる色あせた歌集を本棚から取り出して一日読みふけりたくなります。全てに絶望して行き所の無い心の中の怒りを押し殺しながら会社から宛がわれた古い旋盤の前でただひたすら鉄を削り続けた18歳のころの自分に戻って。
この歌集には悲しみを叙情に包み込んだ前掲の歌や陸前高田市の歌碑にも刻まれている「いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ」など読者の心に染み入る叙情歌がたくさんありますが、一方では激しい怒りが心の壁を突き破ったような歌も沢山見られます。
  どんよりと
    くもれる空を見てゐしに
     人を殺したくなりにけるかな
そのほかにも、どうしようもない思いを詠った「たんたらたらたんたらたらと雨滴が痛むあたまにひびくかなしさ」というような歌もたくさん収められています。
そしてこの歌に詠われたような友との交わりのなかでやがて来る社会の姿を思い浮かべるときもあったと思います。
  平手もて
    吹雪にぬれし顔を拭く
      友共産を主義とせりけり
そして彼はやがて子どもを授かりこんな明るい歌も残しました。
  世の中の明るさのみを吸ふごとき
    黒き瞳の
      今も目にあり
しかしその子もやがて病で亡くし、自らも窮乏の中で若くして亡くなり、歌集「一握の砂」は
  かなしくも
    夜明くるまでは残りゐぬ
      息きれし児の肌のぬくもり
という一首で終わっています。
同時代の青春を生きた作家の小林多喜二、詩人の槇村浩、川柳作家の鶴彬など惜しい才能は天皇制権力の弾圧で押し潰されるように圧殺されましたが、その作品によって思いを引き継ぐ人たちの心の中で生き続けていますが、石川啄木の有り余るような才能もあの天皇制国家の中でむざんに押しつぶされました。
民主的な日本国憲法の下で彼らが望んでいた社会に変ったように見える現代ですが、現代の若者達も「新自由主義」の圧政の下で形の変った窮乏の中で苦しむ世の中になっています。
政治の状況もまさに「日本共産党孤塁を守る」ような状況ですが・・・、国民の多くが押しつけられる現政権のやり口を疑問に思い、異議申し立てをしているところです。
「一握の砂」を閉じ時、二度と石川啄木の時代に後戻りさせることはさせないし、私の貧しい青春の時代にも後戻りさせることは許さないと改めて思う日でした。
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朝焼けの剣岳 金沢市卯辰山から遠望

2013年04月01日 | 写真

写真は金沢市卯辰山から見た朝焼けの剣岳です。
26日のブログで立山からの夜明を公開しましたが、今朝の好天に誘われて同じ卯辰山の横空台に足を運びました。日の出の時間にギリギリ間に合って現地に到着すると数分後に剣岳のすぐ左から朝焼けをバックにして太陽が顔を出しました。
私は日の出の光景が好きでよく夜明の写真を撮りますが、今朝の空は滅多に無いような朝焼けの色と薄い雲を配置して自然が願っても無い景観を演出してくれていました。
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