HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

映画「グラントリノ」をみて。

2009-05-17 13:13:32 | 映画
まだ最近「チェンジリング」という子さらいの実話のお話の彼の監督した映画が話題になったばかりなのに、

「グラントリノ」
今度はパスかなと思っていたら、皆さんがいい映画だとの評判しきりです。

用事を皆放り出して、(土曜日なので私を解放してもらえました。)おもいきって、いってきました。

其の価値はありました。
「硫黄島からの手紙」も戦争により、傷つく心をえがき、どんな立場の人でも理解できる説得力がありました。今度は朝鮮戦争に参加した、老人役を同じ年齢のクリントイーストウッドが、演じます。


だから見ているほうはこの映画が,彼の後生へのメッセージのように捉えてしまいます。


主人公は、現実の若者の持ってる価値観や態度を苦々しく思い、成人した実の子、孫たちとも煙たがられて嫌がられているのです。
彼には、なぜ自分が一生懸命生きてきたのに、嫌われ嫌がられるのか分からない。

フォードの自動車工場で働きつづけた栄光

当時の華々しいシンボル「グラントリノ」をぴかぴかにして、大事にしている。

其の対極に、息子はトヨタの車の為に働き、トヨタのランドクルーザーや、高級車レクサスがでてくる。

日本人として複雑な気持ちでコレラの描写を見ました。
現実の価値観を認め、今風の行き方をしようとする今風の人々のようすとして。

たいして、主人公は、住んでいる一帯が、白人が逃げ出し、西洋風の行き方でない東洋人や有色人種の住処と変っていくことを苦々しく思っている、
隣のモン族一家とのかかわりをとおしての事件がえがかれています。

モン族というのはベトナム戦争のときに,CIAに傭兵として働いた為に、戦後大量に本国を逃げ出さなくてはいけなくなった民族です。

このかかわりの中で年寄りを大事にするモン族の習慣を、そういう環境の中で、人種的偏見を乗り越えて自分は居心地がよいと認めるのです。

そして大部分のこういう若者同様に、生きがいや、目標を失っている若者タオに、

彼の通ってきた人生からの、男らいさとは?人間のありかた、、人によろこんでもらえることを生きがいにする力を身につけさせようとする。
自分のコネで仕事も紹介する。その時最後に彼はこういった。

「俺に恥をかかせるな。」

私このせりふに感動したな。当たり前のこのせりふを今の人間にどれだけ言えるか。

男らしい振る舞いののせりふを懇意にしている床屋で見せるシーンも、其のおかしさに笑ってしまいます。

英語の表現ではこういう風にするのかと、



最後のメッセージは其々の受け取り方があるでしょう。私の両隣の方も中年男性たちでしたが鼻をすすっていましたし、私も涙が出てきました。

いろいろな受け取り方がありますが。

暴力に暴力では解決しないということ

戦争というのは強いといわれる人の心にも大きな傷を残してるのだと汲み取れる映画でした。

大きな声の反戦映画ではありませんが、、

ごらんください!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする