( 今日も 樽の滝です。 山奥のため 高知市内より紅葉が早いです。 )
最近話題になったニュースに 青森の『 青天の霹靂 』 というお米の品種が 温暖化のお蔭 ?
で 生産を伸ばし 人工衛星を使ったドローン技術によって 収穫を一定させ高品質(特A)評価を
得ているというのがあります。 北海道産の『 ゆめぴりか 』『 ななつぼし 』、秋田県産の
『 あきたこまち 』も高評価を得ています。 青天の霹靂とは 良い天気の時に 突然雷が鳴ると
いう 信じられない出来事を言いますが 良い意味で 青森の人々の喜びを現していますね・・。
今まで美味しいお米は作れないとされた北海道 東北で 日本人もビックリの美味しいお米が
出来た・・、産地の異変ですが 気候変動も大きく作用しているようで 逆に九州地区では 気温が
高い為 米が白く濁って 品質が低下しているとのこと。農林水産省調査では 将来2031年~2050年の
平均気温が今迄より2℃上がると予想され これに伴い稲作に適した地域が北上し 北海道 東北では
生産量が 10~30%増えると予測 逆に 西日本 特に九州地区は30%減少が見込まれるとのことです。
1990年代から始まった記録的な猛暑 暖冬、 人々は今年は雪が少ないとか 異常に今年は暑かったとか
言い合ってきました。 でもこれで 『地球は温暖化になったと結論づけるには早い』という人もいます。
温暖化だけでなく寒冷化する可能性も 異常気象の中にあります。ある地域は暑くても 同じ時期に
涼しくなる地域もあります。温暖化と関係のない要因で 異常気象が起こる可能性もあります・・。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告でも将来の温暖化には温度差 予測の巾があります。
未だ温暖化の要因が全て解明された訳ではありません。科学者が予測した通りだと確信した時には
もう異常気象が常態になって 多くの人々が生活の場を失っている時かも知れません。 今年日本に
上陸した台風は5個で世界的にも 多かった年でした。でも来年必ず今年より多いとは言えません。
地震や噴火予測のように 警戒レベルを上げても その通りに起こるとはいえません。だと言って
予測や警戒が無意味だとも言えません。 起こってからでは遅いということがしばしばあります。
地球環境問題は 非常に時間がたってからその影響が出て来る性質があります。大統領の任期の間に
温暖化による異常気象が起こるとは限らないし 今年のアメリカの山火事が 乾燥と強風によると
しても アメリカが二酸化炭素削減を怠っているから起こったとは 断定出来ません。よく狼少年の
話があります。 まるで温暖化を言う科学者がそのように扱われる風潮もあります。 でも3・11
東日本大震災のような 大津波が来るとは多くの人々は思わなかった・・。誰も建物や車や舟までが
流されるなんて信じられないことでした。100年前 200年前に起こっていたと言っても 体験のある
人はいませんから・・。 でも歴史はそれを証明しています。 ノアの大洪水でなくても 洪水伝説は
各地に広くあります。人間だけが 過去を記録し 伝え 教訓に出来ます。 それが人間の知恵です。
モアイ造りの為に森の木を完全に伐採し尽くしたイースター島は 森に覆われた緑の島から肥えた
土が海に流れ出し 土地が痩せ 収穫が出来ず 深刻な食糧不足から 武力闘争が生じ 人口が激減
モアイも倒されていきました。 この島の歴史は私たち人類にとっても重要な教訓になります。
豊かな生態系が育んできた森林を 目先の必要から樹木を伐採し 二度と戻らない乾燥した台地に
変えてしまっていいのでしょうか? そこに住んでいた生き物は今 どうなるのでしょうか?
絶滅危惧種は日本国内だけで 4千種もいます。人間が生きる環境を壊したので 生息出来なく
なっているのです。コウノトリ アオウミガメ オオタカ ツキノワグマ ラッコ シマフクロウ
ヤンバルクイナなどです。童謡で唱われる メダカも絶滅危惧種のリストに載せられています。
先日行った わんぱくこうちの動物園にも 絶滅危惧種の紹介がありました。子供達がそれを見て
自然を大切にすること 私たちが共に生きている生態系(エコロジー)について考えてくれることを
願いました。檻の中にいる動物は どこか元気がありません。 決して自然の姿ではないですね・・。
中休み。ススキも散り際近い・・。
樽の滝は 余り整備のよくない林道を車で行き しばらく山道を歩いて 滝に達します。