( 紫陽花を特集する季節がやってきました。沖縄だけでなく 高知も雨の多い日々です。)
5月も間もなく終わり。 線状降水帯まがいの猛烈な雨が降りました。 高知も真夏日など経験して いよいよ本格的な夏に
入りそうです。そんな中 クマ被害のニュースが多い。昨年は全国で219人の被害があった。統計を取りだして以来 最高の
被害ということです。クマの出没件数は北海道 沖縄を除いて2万件を上回り これも過去最高です。今年度も17道府県で
160人にのぼっている。一因はクマの餌となるドングリの不作で 餌を求めて人里に降りてくることは 充分予測出来ます。
人里には柿や栗など美味しい?食べ物があり クマはその経験を覚えている・・?という学者もいます。併せて山菜採りなどで
山に入る人々も増え クマと出会うケースも多いのでは・・と想像します。 クマの生息範囲が広がっている他 生息数も増え
ています。一方で狩猟家は減っており 耕作放棄地が増え クマが生活しやすい環境に変わって来ている・・?
普通クマの出没は奥山に色々な果実が実り出す秋に収まりますが 昨年は秋になっても減らず平年の数倍出没する年となり
これが社会問題となっています。特にツキノワグマに顕著に見られるということです。クマは冬眠のため ブナやナラ類の実を
沢山食べますが 凶作の時に出没が多いことは統計でも確認されています。
クマの大量出没の原因についてWWFジャパン(世界で活躍する環境保全団体)は 秋の食糧不足のみならず 日本の中山間地域
が抱える過疎・高齢化 離農・廃村などの社会・経済問題と密接に関わっていると説明しています。
山間地とその周辺地域を 中山間地域と呼びますが これはクマ等野生動物の生息地と人里の中間に位置しています。私たちが
普通に呼んでいる里山はかつて人々が薪を採ったり 炭焼き用木材を生産する場所ですが 近年石油やガスの利用が高まり山林
が放置されています。薪炭林の面積は日本の森林の1/3にもなり 日本の国土の2/3が森林ですから 大まかに言うと国土
の2割強が放置された森林になっています。 薪炭林のコナラやクヌギの木で その実ドングリはクマの餌になっています。
私も忍野村に居た時 秋には栗の実を拾いに近くの山に行きましたが 人の手が入らない中山間地域には多くのドングリが
あり クマにとっては絶好のえさ場です。 自分が住む地域にえさが無く 人間の住む生活域に多くの食べ物があれば クマが
近づいて来るのもうなずける話しです。私は出会った経験はありませんが(鹿は多く見ました・・。)過疎化による耕作放棄地
の増加など 人間の活動が不活発になり 逆に野生生物の活動域が広がってきます。 昔人口増で拡張した中山間地域が 今
野生動物によって奪い返されている・・とも言えます。 中山間地域における生態系の変化です。
深い青色、藍色。萼(がく)は既に花びら?を広げ 真ん中の花も少しづつ開いています。
紫陽花にの色々な種類があります。 これはガクアジサイと呼ばれる種類。
白いアジサイ。ギリシャ語では 水の容器という意味で 梅雨時に似合う花です。
墨田の花火と呼ばれますが 萼が花火のように 綺麗に開いています。
紫陽花はのシーボルトがヨーロッパに持ち帰り紹介、品種改良が始まったそうです。
同じ春野の 六条八幡宮にある 紫陽花。手入れも行き届いて綺麗です。
土壌によって色が変わるそうです。青い花は酸性が強いとか。
赤い紫陽花。 花はアルカリ土壌とか。 少しづつ色は変わるようで 花言葉は 『 移り気 』 !
アジサイ街道で有名な春野に行きました。 農業用水にそってアジサイが植えられています。
未だ三分咲き・・? という感じで 6月一杯楽しめそうです。
各地で色々な呼び名があるようですが これも紫陽花です。どうやら統一的に山紫陽花です。
この花 紫陽花に似ている ? 同じユキノシタ科ですが 岩がらみ というそうです。
写真ではショボショボ雨に見えますが 50mm/時間を上回る雨が降っていました。
青空が戻って来ましたが 普段はきれいな鏡川も 水位が増し 濁流となっていました。