信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

モニュメントバレーツアー

2009年10月01日 22時06分34秒 | Weblog
9月19日(土) 午後

グランドキャニオンから再び砂漠の中を北東へ約2時間半走り、モニュメントバレーへと到着した。





暑い!
アメリカの原風景といわれる景色が広がるが空気は見事に乾燥しきっていて、 陽ざしが刺す様に痛い。
アリゾナ州に入ってからは砂漠の特有の景色がどこまでも続き、グランドキャニオンは暑かったが、それでも夜になるとひんやりと気温が下がっていった。
モニュメントバレーはアリゾナ州とユタ州の州境に位置する。
時差が又1時間ずれてきた。

アメリカは先住民の居留地域が決められており、このモニュメントバレーはナバホ族の人々が管理、運営する、ナバホ族の公園である。

ホテルに荷物を置いて、夕刻のバレーツアーに参加する。
案内人兼運転もナバホ族のお世話になる。
一人60ドルという値段を交渉し、改造トラックに乗り込みバレー内、全長27キロの道路を赤い砂埃を巻き上げて突っ走る。
想像以上のバレー内の広さで、懐かしき西部劇そのものの風景を、こうしてみることになるとは思ってもいなかった。

ライトミトン、レフトミトン、スヌーピーの丘とかスリーシスターズとか
名前がついたビュート(残丘)と呼ばれる地上300メートルもある
1枚岩の巨大な岩がそそり立ち、開発されない荒野は、馬や馬車が今にも現れそうな様相をして、つい、西部劇のシーンを回想させられる気持ちになる。



砂埃に涙を流し、夕焼けに染まるビュートを見ながら約2時間のツアーは終わった。

ナバホ族も世代交代はやって来ているが、メディスンマンという呪術師が診療所で拝んでくれるし、今でも生活は自然や天候を頼りに守ってきている老人と、若いジーンズを履き英語を話す若者との間には差が開いてきているようだ。

夕暮れになり、広いバレー内を猛烈なスピードで飛ばすので、車から落っこちそうになりながら、戻っていくのだが
ナバホ族の案内者とは2時間も一緒にいると不思議にフレンドリーな気持ちになっていくのである。

夕焼けに染まったモニュメントバレーは、泣きたくなるようなすばらしい景色となり、アメリカ大陸の長い歴史を感じ、知らずにこれまで偏見を持っていた自分を恥じた思い出の場所となった。

グランドキャニオンと同様、日没と日の出が美しいといわれているので、明日の朝のバレーの変化を見つめて行きたい。
砂埃にまみれた一日であったが、モニュメントバレーとグランドキャニオンの両方に圧倒され、多分夢も見ずにぐっすりと眠れるかもしれない。