信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

ザイオン国立公園ハイキング

2009年10月07日 23時57分32秒 | Weblog
9月22日(火)7日目

ザイオン国立公園は巨岩と木々の絶妙なバランスで、岩の芸術の宝庫といわれる。
ラスベガス、ソルトレイクシテイ、グランドキャニオンなどからのアクセスも便利なため四季を通じて観光客が訪れる。
特に秋の紅葉の季節は、駐車場も満杯になるほどのようで、年間250万人の入園者という。


グランドキャニオンはコロラド川が削り、ザイオンはバージン川が浸食して出来上がった深い谷である。
次々と車窓から連なる巨岩にはそれぞれ名前がついている。
岩の色も形もこれまでの砂漠地帯の岩とは違った様相であり、その岩を見ながら今日は渓谷に沿ったトレイルをハイキングをする。
午後にはラスベガスの大都会に戻っていかねばならない。

朝起きてロッジから見る景色はスプリンクラーで水が撒かれ、あらゆる季節の花が咲きここは南国のリゾートか?と勘違いするような庭が広がっている。
すぐ目の前には朝日に輝く巨大な岩壁がそそり立っている。

ザイオン国立公園は交通渋滞、環境汚染、動物の保護などから広大な園内は、無料シャトルバスで見て廻る。
トレイルも完備され、岩を仰ぎ見ながらバージン川に沿ったトレイルを歩き、川の中を水に浸かって歩く今日の予定である。
既に暑い焼けるような陽ざしになった博物館前からシャトルバスに乗り、バージン川に沿った峡谷には巨大な岩壁が迫っている。

岩には名前がそれぞれついている。
グレート、ホワイト、スローンという岩は世界最大級の1枚岩で川岸からの高さが700メートル以上と、首が痛くなるほど仰がねばならない。
オーストラリアのエアーズロックの2倍というから規模はすさまじい。



ザイオンキャニオンシーニックドライブの突き当りがトレイルに繋がる。
このハイキングに備えてわざわざ、荷物に靴や服を準備してきた。
やっと陽の目を浴びることになった。

トレイルを勇ましい短パンの観光客のガイジンと歩き、、終点となったところからいよいよ川の中を歩いて進むことになる。
いよいよかと思うと気持ちは引き締まる。
バージン川は膝の深さから深いところは腹まで水に浸かる。

靴を履いたままだし、暑いから良いがそれでも川の中は勇気がいるし水温も低い。
川はどんどん細くなり、垂直の岩が両側に迫り、岸がない川で腰まで水に浸かって
滑らないよう注意を払いつつ歩くがそれでも、足元はつるつるで一度ひっくり返ってずぶぬれになった。


  

峡谷はどんどん狭くなり、仰ぎ見る空も僅かになり、2時を過ぎて又同じ川の中を戻らねばならないので途中で引き返してきた。
ずぶぬれで川から上がってトレイルを歩いていても、暑い日差しで服は乾いていく。

11時ごろから約4時間の峡谷のトレッキングは確かに足を使って歩いたぞと
思うのだったが、その後時間が経つと共に疲れとなって、ラスベガスに移動する車の中は睡魔と戦わねばならなかった。

多分もう2度とない60歳を過ぎての貴重すぎる体力勝負の体験になったと思う。