信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

黄金色の蓼科高原

2009年10月18日 23時48分27秒 | Weblog
アメリカへ行って来てから、1ヶ月が過ぎた。
この1ヶ月はとても早く、しみじみ思い出に浸っていることがなかった。
風邪を引いて体調は悪いし、仕事は容赦なく忙しく、遊んできた事はおくびにも出せないし、
先日の17日になって、ああそうだ今頃シカゴに飛び立ったのだとやっと振り返ることが出来た。

先週は事故に遭い、追突され新車は6ヶ月目で後部を大破し、今月一杯治って来ない。
通常なら大変な出来事で、うつうつしてしまう事だが、アメリカ旅行で私はいくらか大人になって帰ってきた。

一番困ったのが、このブログを書いている途中に、写真がアップ出来なくなり、画像フオルダーが壊れてしまったことだった。
手を尽くしても治らず、このブログを辞めねばならないかと覚悟した。
娘が助けてくれた。
そしてこれまでよりも大きな画像を載せることができるようになった。
お陰でとても印象が違ったものになって来た。

今回の旅行では子供達の成長を見て、子供と自分の差が益々開いたことを確認し、
又、アメリカなんてと偏見を持ち、食わず嫌いの国の歴史を見聞きしてからは自分を恥じる。
いつものことだが大きな世界でのちっぽけな自分を思い知り、年を取ることを恐れていた最近を思い直し、少し自分の精神がこの旅行で、ふっくらしたような思いで帰って来た。

先々週、乗鞍へ登山して、標高差の大きい山の危険を目の当たりに感じ、
今日は蓼科にドライブがてら、秋の気配の進んだ山を歩き回ってきた。
昨日は準備までして出掛けたが、雨が降り始め断念した。
今日は打って変わって快晴となり、暖かい陽ざしに急に行先を予定変更し、秋色の蓼科に行こうと決めた。
蓼科湖は青空を湖に映し、ドウダンつつじやもみじが真っ赤に色づいていた。

   

今年は夏の間の長雨で、紅葉の色が悪いといわれているが、蓼科から白樺湖に抜ける途中の山道は
黄金色の木々のトンネルとなり、落葉松も黄色に色づきまだ落葉せず、一番良い時期であったかもしれない。

霧が峰から八島湿原をぐるりと歩き回り、太陽の光を受けて銀色に光るススキの原は、見応えがあった。
修理に廻した間は代車で生活しているが、この半年は新車に慣れ、その便利さを当り前とみなしていた
自分のおごりに気付かされた。
何もかも不自由な小さな代車はその便利さをことごとく打ち消してくれる。
今日は青空の気持ちの良い高原を一生懸命に走ってくれて、
移住して3年目に入った信州の秋を愛すべき良き地の想いを数倍にさせてくれた。

遠くに見えるのが八ヶ岳。

 八島湿原