信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

幻想のアンテロープキャニオン

2009年10月04日 21時39分17秒 | Weblog
9月20日(日)5日目

モニュメントバレーの日の出はこれも100万ドルの価値でスケールが大きい。
ホテルの窓から前面に広がる広がるバレーは徐々に紫色から色が変わり夕方見た景色と違った美しさを感じた。

今日も予定が詰っているので、次なる場所へ出かけた。
フオレスト・ガンプが走ったシーンで、地図上ではわからないので昨日のバレーツアーでは先住民から聞いた。
おおーここだっ。
だだっ広い延々続く道路ではムスメが夢みていたガンプの立ち止まっている格好をやっている。



砂漠地帯を次は3時間半かかり、ペイジの街に到着する。
グランドキャニオンの上流に94の峡谷が入り組んだ場所がある。
その峡谷の中にコロラド川をせき止めてダムが作られ、世界で2番目に大きいといわれるレイクパウエルという人造湖が出来上がった。
全長が東京名古屋間にあたり、満水になるのに17年もかかったという。
深い青緑色のぎざぎざの峡谷の入り組んだ地形は
その景観は猿の惑星などのSF映画の舞台になっている。

レイクパウエルに注ぎ込むコロラド川の支流にアンテロープキャニオンがある。
アッパーとロウアーと2箇所の見物になるが初めにアッパーを選んだ。

やはりここもナバホ族の居留地内にあるのでこれもツアーを申し込み改造トラックで見て廻る。
漆黒の長い髪を三編みにした先住民の若者が案内役件運転手となる。

超スピードで砂漠を走り砂塵を巻き上げ、降り落とされそうになりながら10分ほどで着いた。
見上げる岩壁からは中は計り知れないが、一歩入ると幻想的な世界に繋がっていった。
砂丘が固まって出来た砂岩が鉄砲水に浸食されて出来た細長い隙間のらせん状のキャニオンと呼ばれる。
くねくねと続く細長い道を3分ほど歩くが見上げると長さ20メートルほどのらせん状の岩壁が渦巻状に削られている。
峡谷の僅かな空から漏れる光で岩肌が様々な色に変化して行くが、見たこともないような微妙な、幻想的な色合いで皆、感動の声を上げている。
ただ時折砂塵が上から降って来るので、目潰しの刑に合った様で、泣きながら、目が開かず、手を引かれながらその美しさを味わわなければならない。
ガイジンはソフトコンタクトなので砂埃が目に入らないらしく、平然としている。

    

目潰しのキャニオンで泣きっぱなしで、午後からのロウアーは危険も伴うので
予定変更した。
ダムの下流にあるホースシューベントというコロラド川が馬蹄形の急カーブを描く場所で砂漠のトレイルを上っていくが暑いので結構きつかった。
コロラド川は赤い色をしているのだが、ダムに川の砂や岩石は沈殿し、この場所では不思議なことに緑色となっている。
眼下に望む川は覗き込むことが出来ないほど深く、手すりもない崖で背筋が寒くなる。
この規模と川に囲まれた岩石は日本では見られない。

知らなかった・・・。
今日見たキャニオンはいずれも多分一生知らずに終わっていたかも知れない場所であった。
グランドキャニオンはロッキーから流れ出た1滴の氷河の水がやがてコロラド川となり500万年から600万年もかかり岩肌を削り作りあげた渓谷だが、その延長線上のアンテロープキャニオンやレイクパウエルも巨大な土地ならでの造形である。

アンテロープキャニオンのそのらせん状の岩肌は、絵葉書にしたいような美しさで写真にアップするには選び難く悩むほどである。