Il film del sogno

現実逃避の夢日記

狩人と犬、最後の旅

2006-09-06 00:58:00 | 日記
9/4(月)晴れ
寝不足で頭の重い週明け。
午前・午後と打ち合わせと来客の連続。
昼休みに不具合のあったXDカードをカメラとともに引き上げに行く。
データーセーブ費用3000円也。

帰路、銀座テアトルにて『狩人と犬、最後の旅』を鑑賞。意外や空いていた。

半世紀に渡ってロッキー山脈で罠猟を続けてきた最後のトラッパー、ノーマン・ウィンター(自身が出演)を描いたドキュメンタリー風な作品。
ネイティブ・アメリカンの妻ネブラスカと7頭の犬、2頭の馬と共に、人里離れた大自然の中で暮らしている。
夫婦は猟を通じて生態系を維持し、自然を守る猟師の仕事に誇りを持っている。
自給自足の自由な暮らしと自然をこよなく愛している。
森林の伐採によって、年々動物は減少し自自身も老いを感じて山を降りることを考え始めている。

夏の青空、冬の猛吹雪、そして天空を翔るオーロラ。
ロッキー山脈の四季、雄大な自然の美しさが観るものを圧倒する。
熊、狼、鹿、ビーバー、ウサギ。
主人公もそうした生態系のひとつでしかない。
薄氷の割れ目に犬ぞりごと落ちるエピソードは、彼の実体験の再現だそうだ。
イタリア、カナダ、ドイツ、スイス、フランス合作。
監督ニコラス・ヴァニエは、わずか20歳でラッブランド大平原の徒歩横断を成功させるなど、数々の偉業を成し遂げたフランスの著名な冒険家。
自然に対する眼差しは冷徹にして暖かい。

文句なし。年度ベストの一本。

コメント
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