鯵飯は土鍋で炊くに限る

12/15（火）晴れ時々曇り
師走も半ば。グッと冷え込む。7：30起床。早朝の1時間半で一日の仕事を終わらす。愛犬と散歩、次いで果実だけの朝食。冷凍庫から今年の春に釣って保存しておいた大鯵を取り出す。自然解凍させている間に根野菜たっぷりの豚汁を作る。白米６：うるち米４の割合で研いだコメを土鍋に入れる。アジはゼイゴとヒレ・鱗を取って軽くあら塩を振って酒と醤油で下味をつける。フライパンで両面を焼いて土鍋のコメに乗せる。周囲にシメジを配置してみじん切りにした生姜を振りかける。強火で5分、沸騰したら弱火で15分、蒸して10分。骨を取った鯵を戻して大葉・ネギ・胡麻・もみ海苔を散らして完成。２合のコメを昼夜２食で食べきれず。残りはおにぎりとして明日の朝食とする。夕刻、石神井川沿いに２キロ半の散歩。駅前のカフェで一服。贔屓女流作家の新聞のコラムに甚く賛同。曰く≪声高に叫ぶ正義ほどタチの悪いものはなし≫　そう、正義はしばしば偽善を伴って現れる。

魚と寝る女

12/14（月）晴れ時々曇り

退屈な在宅勤務とネット会議。愛犬と2度の散歩。夜は我が仔をトリマーへ。

11日韓国の鬼才キム・ギドクが新型コロナウィルスに罹って死亡したと新聞報道で知った。享年５９。平素、これを見てやろう、と映画館へ行くことはまずない。映画鑑賞は、出来心と暇つぶしである。但し、年に何本かは、気になる監督（俳優）の演目がある。これらは、多少【遠回り】しても観に行く。この監督はそんな一人であった。

以下、ファーストコンタクトであった作品を見た後の備忘録。

追悼の意味で記す。
・・・2001年8月27日『魚と寝る女』鑑賞。（いまはなき）テアトル池袋、日曜１４：５０の回、観客３０人強。恐い（痛い）もの観たさの若年アベック多し。上映中、小さな絶叫があちらこちらから・・・。邦題センスなし。ズバリ『湖畔の悪霊』にすべし。釣り客相手に湖で浮き部屋（？）を管理する謎の女とわけあり男との奇妙な恋愛譚。見所は、何が出て来てどんなことが起こっても不思議じゃない、幽玄な湖畔のロケーションと一言の科白も発しない主演女優の面妖さに尽きる。男女の微妙な仕草・表情、可愛い小道具など、真っ当な恋愛物のアイテムも備えているが、くだんの妖女が男を手中にするため黙々と遂行する描写はやはり恐い。釣針に託した想いと痛みは何の暗喩か？それは観た者が判断すべきこと。人を食ったラストは妙な説得力あり。何はともあれピリリと山椒が効いたような韓国映画であった。・・・・

何を観ても落胆した記憶がない。スキャンダルもあり、作品同様、品行方正な人物ではなかったとは思うが、その諸作は永遠に残りマニアの間で語り継がれるだろう。合掌。

ミッドナイト・スカイ

12/13(日）晴れ
8：00起床 。我が仔と散歩、ファミレスで朝食、ジムで遠泳とサウナ。これで午前中終了。午後も散歩でスタート。FMラジオを聴きながらネット麻雀。隣町の中華屋で夕食後、シネコンで20：25上映の洋画を鑑賞。場内観客10名弱と閑散。制作はNETFLIXで12月23日より独占配信開始らしい。スクリーン映えする壮大なSF・宇宙モノをチンマリした画面で観て面白いのかな。原作小説あるようだが未読。汚染された地球に残る老科学者と事情を知らずに戻ってくる宇宙船のクルーたち。お話はシンプルかつベタであるが、ドラマ部分はそこそこ奥深い。役者としては勿論、監督としてのクルーニーは実績もあり、クールで知的な絵造り。幾つかツッコミたい強引な展開はあれど、ラストの伏線回収ではやはり泣けました。可愛らしい子役に☆献上。個人的には好みの作風であり、佳作だと思ふ。

天外者

12/12(土）晴れ
7：00起床 。愛犬との散歩を終えて自転車で隣町のシネコンへ。18：50の上映前にフードコートで軽い朝食。鑑賞演目は昨日より公開の邦画。場内今年自殺した主演（三浦春馬）はじめ男優陣目当ての婦女子と幕末モノが好きな中高年の殿方が半々で7割方の入りと健闘。実在した薩摩藩士・五代友厚の一代記。当人のことは不勉強なことに不知であったが、交友関係は幕末の大物ばかり。当然、史実に添ったストーリーラインではあるが、エピソードが地味になってしまうのは致し方なしか。お約束の娼婦との交流など、出来過ぎなフィクション部分が少々あざとい。更に維新後の展開が弱く尻すぼみ感あり。この監督の過去作は全て公開時に鑑賞して悪いイメージはない。やはり映画はシナリオが最も大切である。群雄割拠の維新モノでは、誰が誰を演じるかも楽しみの一つ。西川貴教の岩崎弥太郎が意外や良かったことは特質しておきたい。一旦帰宅して気温も上がって穏やかな陽射しのなか愛犬と長い散歩に出る。夕刻、ジムでエクセサイズはせず入浴とサウナのみ。夕餉は駅前のステーキハウスで300㌘のアンガス牛を頂く。唐揚げを揚げているフライヤーに無造作にくぐらせてから鉄板に移しているところを目撃して吃驚。サラダとライスがついて1,375円也。ヘビーな食事もたまにはよろしい。

アジはムニエルも悪くない

12/11(金）晴れ時々曇り
8：30起床 。在宅も続くと倦怠あり。愛犬と散歩して朝食。少し仕事。正午過ぎの散歩から帰って昼食造りに傾注。ボウル一杯に大根、キャベツ、レタス、タマネギ、ニンジン、キュウリを刻んで特製ドレッシング（胡麻ベース）をかける。最後にレモンを一振り。完熟アボカドを塗ったクルミ・パンに薄切りトマトとチーズを載せてトーストする。メインは三枚におろして冷凍してあった鯵の切り身に、塩・コショウ、パセリ・バジルをまぶして小麦粉を振る。ラード・バター・オリーブオイルをフライパンで熱して切り身の両面を強火で焼き、ワインをふりかけ弱火で蒸す。同じフライパンでベーコンエッグも焼いて完成。自由が丘あたりのビストロで飲み物とセットにすれば1,800円は取れると思われるほどの出来栄え。夕暮れ前に、毎度のカフェまで散歩して新聞と贔屓作家のエッセイ精読。

消耗品にも松竹梅のランクあり

12/10(木）曇り後晴れ
8：30起床。午前中に課題をひとつやっつける。愛犬と散歩して朝食。午後も散歩して昼食。合間に風呂場とポーチの清掃。秘密兵器のメラミンスポンジも素材によって効果は半減。つまりは細かい研磨材であるから当然向き不向きあり。夕刻、愛車のメンテナンスの一環で街道沿いのフランチャイズ店へオイルとエレメント交換を行う。併せてワイパーのゴムとヘッドライトの研磨を追加。車歴１２年、距離４２千キロ内外、大きなトラブルなくエンジン・電気系統すこぶる快調。ネパール人の整備工から達者な日本語の説明を受けてお会計16,020円也。高いような安いような。帰路、コンビニで肉まんとコーヒーの侘しい夕餉。出費のあった日はどうも貧乏くさくなっていけない。

2015年2月賞味期日のパスタは食えるか？

12/9(水）曇り時々晴れ
8：30起床。9：00愛犬と散歩。11：00までお仕事。本日は厨房・パントリーの整理。引出と戸棚を開けば、乱雑な調理用具、調味料・乾物の類が満載。まず全ての品物を出す。箱を清める。次に不用品を捨てる。使わない割りばし、ナプキン、ビニール袋、賞味期限切れの食料品（ふりかけ、化学調味料、白玉粉、蕎麦・うどん、インスタントみそ汁、燻製、シイタケ、春雨など）、化粧箱、半端なフィルター、用途不明の釘や金具などなど。宅配便でメラミンスポンジが届く。昨夜ネットで発注したものが１２時間で届いたことになる。亀の子タワシから自動車・墓石までネットで買えぬものなし。昼に上記の白玉粉でお汁粉を作って食す。愛犬と２度目の散歩に出る。夕方、緊急の特命あり、いやいやパソコンで資料作成。夕餉は冷蔵庫の余り物を片付ける。

 

ゲンセンカン主人／ねじ式

12/8(火）晴れ
7：30起床。9：00まで真面目にお仕事。愛犬と散歩後に朝食。午前中は２階ベランダの掃除。ホースを引き上げデッキブラシで１年の垢を落とす。正午の２度目の散歩の後に昼食。コンビニ弁当とカップヌードル。午後は玄関・ポーチの清掃。夕刻、池袋までお散歩。偶然通りかかった新文芸坐では石井輝男の特集あり、最終日の演目は晩年のつげ義春作品２編。これは素通りできない。時刻はちょうど開演５分前の17：00ジャスト。観客は中高年中心に５０名弱。公開以来の再見。もう３０年以上経っている。佐野史郎も浅野忠信も当然若い。 しかしこの鬼才監督ほど作品のバラエティ（振幅）が大きいフィルムメーカーもおるまい。コメディーから実録モノ、ピンクから任侠まで、暗黒舞踏やシュールリアリズムにも傾倒して生来のアバンギャルドでありましょう。両作とも原作のもつテイストを活かしつつキチンと石井ワールドになっている。漫画と映画、異端同士の毒気のある化学反応にすっかり痺れ、全く厭きることなく４時間弱スクリーンを見上げた。帰宅して我が仔と３度目の散歩に出る。長い一日でありました。

塗り壁のシミには消しゴムが効く

12/7(月）晴れ
8：00起床、週明けであるがずっ～と在宅が続く。8：50愛犬との朝の散歩。陽射しもあり今日は気温も上がりそう。軽い朝食を摂って仕事も軽め。課題の提出物を送信。12：50我が仔と昼の散歩。道行く人は年寄ばかり。昼食に三種のキノコのオムレツ。傍らの相棒にはキャベツの芯をやる。自室と厨房の清掃を少々。整理整頓の要諦は廃棄にあり。当たり前だが捨てられずにモノが異動するだけでは部屋は片付かない。今年は本格的な大掃除を計画的に行うべく工程表を作成しようと思ふ。夕刻、散歩がてらに地下鉄二駅分を歩きカフェで一服。仕事の仕上げと新聞精読。何処にいても作業が出来ると云うのも考え物である。帰宅してバディと３度目の散歩。定刻であれば、すれ違うメンバーはほぼ同じ。皆さま律儀なことです。 

ミセス・ノイズィ

12/6(日）晴れ
7:00起床、愛犬との散歩を終えてひとつ隣の駅前のファミレスで朝食。地下鉄に乗って日比谷まで。ミッドタウンのTOHOシネマズにて先週末から公開の邦画を鑑賞。１１:２０上映開始。キャパ１００名程度の場内は６割の入り。鑑賞動機のいちばんは主演女優。≪共食い≫で注目してから出演作には毎回期待している。実話が基になったブラック・コメディ。単に隣人トラブルものだけで終わらず、中盤から視点を変えた構成が本作の肝でありましょう。ラストは家族愛にもなっている。テーマや着眼点、上記の構成の工夫など悪くはないが、観客へのミスリードが拙い。もう少し巧妙に描かないと強引さが目立ってしまう。更には無名の脇役陣が弱い。後半は冗長に感じられた。やや落胆。ゴジラの銅像の隣で眼下の日比谷公園を眺める。素晴らしき見晴らし。帰宅して愛犬と２度目の散歩。夕餉は駅前のイタリアンでマトンを食す。食後に読書と年末にすべきことを列記する。

魔女がいっぱい

12/5(土）小雨のち曇り
7:00起床。霧雨が降るなか愛犬と散歩。近所のファミレスで朝食と朝刊精読。愛車で隣町のシネコンで9：30から上映の洋画を鑑賞。公開二日目にも拘わらず中高年の単身者ばかり10数名と閑散。≪チャーリーとチョコレート工場の原作者が贈る≫と謳う宣伝文句は芸がなさすぎる。何じゃそれ。敬愛するロアルド・ダールやロバート・ゼメキスに失礼。両名とも昨今はビッグネームではないのか。お話は単純な魔女とネズミのバトル。この監督は30年近く前に≪永遠に美しく・・≫というブラック・コメディの傑作を撮っている。アン・ハサウェイの怪演にニンマリ。もともと魔女顔ですな。振り切れていてよろしい。聖林らしい豪華なセットとCG／SFXを駆使した娯楽作。浮世の憂さを晴らすにはもってこいの演目。帰宅して愛犬と２度目の散歩。早目に年賀状の絵柄を決めて印刷。夕方からジムで遠泳とサウナ。夕食は駅前の定食屋で鯖塩焼き定食。夜は渡辺謙主演のTVドラマを眺める。ハリソン・フォード版は無論のこと、デビット・ジャンセンもうっすら憶えている。比較できるのも長生きのおかげである。

知らぬは他人の懐具合

12/4(金）晴れ
昨日から打って変わって青空広がる。ネットで一時金の振り込みを確認。まぁ小遣いだな。軽い朝食を摂って９：00ジャストに遠隔会議。終わって愛犬と散歩。洗濯と清掃。ついでに仕事も少々。午後も散歩でスタート。13：30ジャストにリフォーム会社のセールスが見積もり持参でやってきた。しばし商談。一級建築士の資格をもつ27歳、既婚。申し分のない好青年である。これはいじり甲斐がある。予想はしていたが、風呂敷を目一杯に広げた見積書を眺めて暫し絶句。調湿材の竹炭だけで50万円とは。外壁・屋根・床暖房・白蟻対策など推して知るべし。年度末発注には特別な配慮致します、と涼しい顔でのたまう。さてさて虎の子の資金をどう配分するか・・・。遅い昼食をモソモソと咀嚼して一考。どうも消化に良くない。夕方、我が仔と三度目の散歩。昼間の陽気が恨めしいほど寒暖差あり。初冬の枯葉舞う舗道は我が心象風景か。

佐々木、イン、マイマイン

12/3(木）曇り
終日曇天。8：30起床。愛犬との散歩、軽めの朝食、少しお掃除、ちょっぴり仕事。午後も散歩。遅い昼食に韓国ラーメン。大蒜・生姜・豚バラ・青葱・玉葱・ピーマン・人参・キャベツ・白菜・エノキと丁度10種を炒めて栄養バランス極めて良好。某電機メーカーの配当金を払い出しに郵便局へ出向く。レジャー一回で消費する程度のファンド。されど浄財也。夕刻、池袋まで徒歩移動。我がマイシアター・シネマロサにてインディー系の邦画を鑑賞。場内中高年の単身者ばかり8名で上映開始。一部で評価の高い、と云っても無名監督がノースターで撮った青春群像モノなど、余程のモノ好きかマニアしか観に行かなかろう。その両方を自認する我にとっては見応えのある佳作だと思ふ。閉塞する地方都市のアホ高校生たちのナウ・アンド・ゼン。足かけ10年のスパンを去来してモザイクのようにハメ込まれてゆくエピソードが実にリアルで笑わせ泣かせる。人は夢や希望を描いて生きてはいるが、挫折や喪失や葛藤を繰り返して成長してゆく。メインキャストの何人かは今後ブレイクすると思ふ。文句ない年度ベストの1本。帰宅して愛犬と3度目の散歩に出る。

STAND BY ME ドラえもん2

12/2(水）曇り後雨
  出勤日。定刻5：45起床。6：50奉公先到着。２００通以上ある文書を封緘・郵送する。これにたっぷり６時間。昼食に中華と日本蕎麦をチャンポン。計1,300円也。午後も雑用に勤しみ定刻15：50退社。ビルから出ると小雨が降り始めている。新宿で途中下車してピカデリーで大ヒットアニメの続編を鑑賞。広い劇場に若年層中心に観客15名と閑散。パートワンから6年経っているのですな。歳喰うと時間が経つのが早い。日記を紐解くと初日に良い子たちと並んで３Dで鑑賞している。≪ヒットメーカー山崎貴の才能は大したものである。ビッグネームのキャラクターが画面いっぱいに躍動する。世代を超えて支持されるであろう良作である。≫と感心している。確かに今作もお子様向けのクオリティではない、がしかし、途中から欠伸を噛み殺しての鑑賞となった。ストーリーがお粗末すぎやしませんか。タイムパラドックスなど持ち出す気はないが、それでも過去と未来の本人（たち）が協議しちゃあかんだろう。ラストも取って付けたような≪泣かせ≫で締めくくってあざとい。声優としての宮本信子とエンドロールの菅田将暉の唄に☆献上。着ぶくれが目立ってきた乗客で混雑する通勤快速に乗り、駅前のマックで一服して帰宅。愛犬と散歩に行けないことが何より寂しい。

ばるぼら

12/1(火）晴れ
 いよいよ師走。８:００起床。愛犬と散歩して軽い朝食の後、自室のパソコンに向かって気持ちばかりのお仕事をする。午後に２度目の散歩。陽射しがあるので暖かい。冷蔵庫の余り物で昼食を済ませて午後も読書と仕事を半々。夕刻、自転車で隣町のシネコンで公開から２週目の邦画を鑑賞。場内意外なことに妙齢の女性多いが観客１８名とサービスデーにも拘らず閑散。手塚治虫の原作コミックスは雑誌（ビッグコミック）連載中に既読。大家の数ある作品の中では特段傑作とも思えず、というのが当時の感想。まぁガキであったし巨匠の描くベッドシーンは正直エロくはない。海外資本を得て監督したのが長男の手塚眞。遠い昔に大好きな坂口安吾原作の『白痴』を観てガックリした記憶あり。筋立ては原作に忠実。主演の男女優は相当なキラーキャストだと思うし、クリストファー・ドイルのキャメラもサウンドトラックも悪くはない。ただ心に響くものがなかった。耽美とは陰湿と背中合わせにあると思うが、単なるB級オカルトのようなテイストに仕上がっていたのは誠に残念。この監督の美意識を鼻にかけたような絵造りも相性あわず。ふみ嬢の肢体は美しいのでファンは必見だろう。（婦女子は吾郎ちゃんのお尻か）帰宅して愛犬と３度目の散歩。夜は深々と冷え込む。