お風呂でチビが聞いてきた。
「ねえ、お父さん。ボクの志望校ってどこなん?」
私は重々しく答えた。
「知らんわいっ!」
マジメだけにおかしい。
そして、少し不安でもある。
コイツ、大丈夫か、と(笑)
で、あと2ヶ月、もう2ヶ月である。
チビの受験。
4年生から塾に通い始め、もう2年半。
何だか早いなあ。
家ではまったくと言っていいほど勉強しないチビ。
よって、受験生を抱える緊迫ムードは皆無なわが家。
奥さんは今、尾道旅行に行ってるし、
あたしゃ、こうやって駄文を書き倒しております。
チビだけが塾でお勉強。
ご苦労なことでございます。
ただ、思うに、何でチビは頑張れるんだろう?
志望校も決まってないぐらいのチンプンカンプンさ。
「S君が行くほうにしようかなあ」なんてノリで、
まるでまともに考えていないのに…
それでも、ちゃんと塾には通い、それなりの「成果」を上げてきます。
彼なりの思うところがある、とも見受けられないし、
地元中学には絶対に行きたくない、なんて風情はこれっぽっちもないんだけど。
親のロボットって感じなのかしら?
それなら、ちょっとマズイなあ。
でも、強制した記憶はこっちにはない。
先日合格した漢検2級だって、彼が受けると言い張ってのもの。
「もうやめといたほうがいいんじゃない?」ってとめたぐらいなんだよね。
うーむ。
で、出た結論は、
よーするに「負けず嫌いで、無茶と勝負事が好きなんでしょ」、と。
「下手をうった」とは言われたくなくて、
ちょっとムリめなことをやりたがって、
ご褒美とかお小遣いを賭けてショーブすることが大好きで…
チビの原動力はその辺かしら。
って、まんま俺じゃん、それ(笑)
どんな「春」が来ようとも、私的には楽しかったチビの受験。
塾の帰り、2人で自転車を漕ぐ10分間は、
それはそれは大切な時間でした。
もう少し続けばいいのにって思うぐらいだね。
まあ、チビは光り輝く「春」以外に来ることはないと確信しているみたい。
この辺、実に態度「L」。
楽天的で、頼もしい次第であります。
試験が終わったら、みんなでハワイにでも行きましょう。
しまなみ海道サイクリングでもいいな。
ちょっと値の張る旅館を泊まり歩いてね。
もちろんお父さんはお仕事休んじゃうからねぇ。
ふと気付けば、今月、まだ数日しか出勤していない私であった(笑)