10日間の韓国旅行。いや、出張。
基本的にはうまくいった。
まあ、相棒Tのおかげなんだけどね。
こやつはなかなかの人心掌握術を備えている。
それも私のような「悪漢」とは違い、
実にナチュラルな感じ。
持って生まれた才能なんでしょう。
しょうがなくやってる私とはエライ違いである。
まあ、そんな楽屋落ちを言ってもしょうがない。
韓国最後のネタは、やはり「分断国家の現実」だね。
ちょっとありきたりだけどさ。
実は少しばかり後ろめたい気持ちもあったんだけど、
やはり押さえられません、気持ちは。
行って参りました、DMZ(非武装地帯)&板門店。
なかなか強烈だった。
そもそも、いろんなルールがある。
指を指してはいけないとか、写真を撮ってはいけないとか。
小学校の時分から、
「やっていいことと悪いことがわからない」と
通知表に記入され続けた私には実に辛い展開である。
で、案の定、押さえ切れませんね。
やるなと言われると、もうダメ(笑)
盗撮の嵐である。
まあ、とりあえず出国まではアップしないけどさ。
で、板門店。
「一歩、足を踏み入れたら、二度と帰ってこれません」なぞとの、
ガイドのセリフがイカシてました。
「死んでも文句は言いません」って誓約書を書いた時点で、
ツアーの緊張感は最高潮。
陽気なアメリカンもみんなおし黙っちゃったりしてさ。
アトラクションとしては、かなーり評価できる演出。
いや、ここで、「演出じゃなーい」とかマジになられても困るんだけど。
そもそもビジネスの合間にいろんな博物館を見てた私。
日帝時代の悪行を伝える刑務所、
倭寇から韓国戦争(朝鮮戦争)、
そしてPKOまでを展示する戦争記念館など、実に興味深かった。
基本的にサイトシーイングを好まない私を知ってるダチなら、
「おい、おっさん、嘘言うなや」(BY,キーヤン、フルちゃん)なお話。
ただ、今回はちと心が動いた。
そもそも現職のいろいろの中で、
民族系のかなーり険しい事案に対応してきた経緯もある。
で、「どーなのよ、ホントは?」と。
「かの国は、イルボンをどう思ってるの」と。
結論としては、「まだ戦後なんだろうなあっ」ってことかな。
ありきたりだけどね。
まあ、50キロ北に体制が違う国家があったら、
やっぱり違うよね、感覚が。
どう考えても肥沃な土地が広がってるのに、
そこは耕していない。
それは危険だから。
そんな「感覚」は我が国にはないよね。
DMZにしても板門店にしても、
国家と市民、権力と民意を考える
貴重な「現場」であることは間違いない。
まあ、外資を得る便利な「ツール」でもあるだろうけどさ。
チビが中学生になったら、
ここに連れてきてやろうと思う。
個人の限界を感じてほしいし、
反面、人間の強さもわかるでしょう。
そう思うと、楽しみだな。
そんなこんな考えながら、
あと四時間後、早朝五時半に出発です。
二度目の韓国、ビジネス的にはかなりハードだったけど、
なかなか心を打つ旅でありました。
また、やって参りましょう、奥さんと。
今度はエステだな(笑)