HAPPY-GO-LUCKY!

E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

あのころ,そして今… の巻

2017-06-14 14:26:11 | 音楽
先日、BSの佐野元春特集を見ました。

このバカブログで「HAPPYMAN」としているように、ボクは彼が好き。

http://blog.goo.ne.jp/19960408/e/a8df4cad0b4e7877c51640c3eaebaa78

もう35年ぐらい聴いてるなあ。




その特集は、4THアルバム「VISITORS」がいかに生まれたか、にフォーカスしている。

1984年6月リリースのこのアルバムは、前年に渡米した彼がニューヨークで編んだもの。

元春の「転機」そのものとも言える。

それまでの彼の作風とは違い、それは前衛的にも攻撃的にも思え、違和感と反発とともに迎えられたんだよね。


で、話は、1984年の夏に遡ります。

ロス五輪の年。

映画「ターミネーター」が封切られ、日本が男女ともに世界最長寿国になった年。

ロス疑惑があり、グリコ森永があり、投資ジャーナル事件があった年。



高度成長期から混沌の時代に、そして狂騒のバブルに歩を進め始めるころだね。


そんな時に大学三年生だった僕。

NYに留学していた一回り上の従姉妹の誘いで、八月末だったかな、彼の地に渡ったんだよね。

渡航費はひと夏のバイト代で捻出。

サンリブっていうスーパーで、果物や野菜を売りまくった。

後の就職試験で、特技はと聞かれ、「スイカのたたき売りです」って答えた覚えがありますね。

前年、大韓航空機がソ連の戦闘機に撃墜されたこともあり、大韓航空のチケットは格安。

往復で15万8000円だったかな。

HISとかない時代だから、十分にお得感はあったよね。


そしてNYへ。

1か月ほど従姉妹んちに居候したわけです。




基本やることがないわけだから、ひたすらマンハッタンを歩き回った。

最初はフィフスアベニューやらタイムズスクエアやら。

「ティファニーで朝食を」を気取ってみたり、セントラルパークをジョギングしてみたり。

次第に大胆になり、グリニッジビレッジからブロンクスへ。

80年代のNYってメチャクチャ(だったらしいw)。

地下鉄で、よくこんなヒトがいたなあ。




深夜のハーレム近くのゲーセンで、「ギャラガ」だったか「ゼビウス」だったか、とにかく段違いのハイスコアをたたき出した俺。

「マーベラス!」って、ギャラリーの喝采を浴びたことがありますな。




もう日付が変わるころで、店は数十人の黒人と俺だけ。

危険にもほどがある。



(今のNYのゲーセン。安全そうだw)

思い起こせば、ホントにバカだったなあ。

うちのセーネンにしたりげに何かをたれる資格は、なーんもありゃしませんね。うふふ。


そんなころ、ウオークマンで聴きまくったのが、リリースされたばかりの「VISITORS」だったのさ。



「TONIGHT」とかを口ずさみながら、夜の街を彷徨っていたわけですね。



いやあ、俺、何がしたかったのかな。


もしあるとしたら、ただただ「街」に触れたかったんだろう、彼のように。



そして、あれから35年経っても、「街には何か転がってる」って信じてるもんなあ。

ただただ飲み歩いてるって声もありますが。うふふ。


そして話は変わるんだけど、佐野元春は自由な人であり、強靱な人だ。

「SOMEDAY」でようやくスターダムに駆け上がり、



「BACK TO THE STREET」でその地位を確固とした時、



彼はこう言い放つ。



自分を信じ、これまでの自分に恥じない行動をするってのが彼の本質なんだろう。



揺れたり、ぶれそうになったりしながら、あえぎながらも前に進むわけだ。


そんな彼は時折、社会にメッセージを放つ、

決して声高ではないけれど。

震災であったり、オキナワであったり、安保であったり。



ジョージ・オーウェルが当局による監視と統制の社会を描いた小説「1984年」。

元春はまさにその年、「VISITORS」を世に問うたわけ。

そして今回、少し恐ろしげに映る法案に、彼なりのスタイルで疑義を唱えている。

表現者として、それは譲れないラインなんだろうな、彼にとって。




翻って、われわれはどうか。

法案は別として、日々の暮らしの中で、ちゃんと自分の頭で考えているか。想像をめぐらせているか。

いや、他人事じゃないな。

俺は自分に誠実に生きているのか。恥ずべきことはないのか。

33年前のNYを、ひたすら喧噪を歩き回ったJBOYを思い起こしながら、そう問いかけてしまう今日この頃ですね。


マジメか、俺。


追伸

元春が座ってるセントラルパークのこのベンチ辺り。



1984年晩夏、韓国人の八百屋で買ったピーナツをリスにあげるのが、21歳の僕の日課でした。

ずっと生産性のないことをやってきた自分を褒めてやりたい。


バレンタインはロックンロール!の巻

2016-02-15 10:14:52 | 音楽

ことしもやってきたバレンタインデー。

いくつものチョコをいただき、恐悦至極でございます。





ちょうだい!ってころっけ。






もらえなくて、拗ねてます。お父さんのおなかの上で、ぐうぐう。




そんな甘い?バレンタインデイ、老夫婦はずんずんここに向かいましたよ。






階段を上ると…




これだぁ!





佐野元春のコンサートなのでございます。


グッズの前に長蛇の列。




しかしまあ、観客の年齢層は高いですね。

われわれがちょうどジャストミートな感じ。


今日はロックンロールな出で立ちのアタシ。




奥さんは年配者らしく、ワンピの上に、なぜか謎のハンカチw




おばあちゃんか!とww


で、ロックンロールな3時間半でした。


80年代、90年代、そして21世紀の作品と、とめどなくROCK!


おそらくは今も新譜を買い続けているコアなファンは半分程度。

ほかは俺たちのように80年代、高校、大学で、「ガラスのジェネレーション」に心を震わせた連中なのでしょう。


35周年の軌跡を示すように、全部で35曲を演ってくれました。


途中、声がかすれたり裏返ったりすることもあったけど、それも元春の年輪。

そしてそれは、いろいろある中でサバイブしてきた、僕たち自身の「35年」だったのかもしれません。


観客の年齢層いぢりも交え、独特な雰囲気のMCでした。

「去年の8月、いろんなことがあって…」と、安保関連法案についても思いを匂わせた彼。

それは、「違和感」と受けて取れたな。

「ジャスミンガール」から始まる、後半の80年代の楽曲の畳掛けは、痺れるものがありました。




現代を生きるわれわれへのエールがそこかしこに感じられたライブ。

音楽の方向性はまったく違うけど、そこは浜田省吾と通じる部分があったねえ。


http://blog.goo.ne.jp/19960408/e/f8b6c42ad551d42b6d8350b9971d816c


来月には還暦を迎える佐野元春。

あんな60歳に、俺はなれるかな?


あと8年。

目の前のことに完全燃焼して、新たな一歩を踏み出せたらいいな。


よし、頑張ろう!



ロックンロール!





音楽三昧なアタシ、の巻

2014-01-22 17:25:55 | 音楽
別にそんなに音楽好きでもないんだけど、ここ数日、急にイヤホンを耳に。


深夜、シャウトしてるとゆー誰かさんの影響なんだけど、iPhoneにいろいろダウンロードしてるのさ。



Dscn9083jpg



その音楽たちは俺を、歩んできたそれぞれの「時代」にいざなってくれる。


深夜から未明、ころっけを撫でながら、さまざまに思いを巡らせています。





実はiPhoneで初めてダウンロードしたのはこれ。


昨年の晩秋ですね。



Dscn9086



尾崎豊のベストアルバムでやんす。


特に好きって訳でもないんだけど、大学時代を思い出しちゃう。



広島っ子なら誰でも知ってる、あるお菓子の工場で、俺たちは夜ごと麻雀をしてました。


住居兼工場だったんだよね。




そのとき初めて耳にして、まず思ったのは「コミックソング?」



「15の夜」なんて、「おい、マヂかw」って感じだったんだけど、

あれから30年経つと、それなりに心に沁みる。




で、次のダウンロードはこれ


2日前だけど。



Dscn9087



ポルノグラフィティー。


ワールドカップの唄をやる人ってイメージで何となく。



ただ、よく聴くと、「アゲハ蝶」なんかのいくつかのフレーズはシビれるね。



あなたに逢えた それだけでよかった
   世界に光が満ちた
   夢で逢えるだけでよかったのに
   愛されたいと願ってしまった
   世界が表情を変えた
   世の果てでは空と海が交じる



おおって感じ。


「世界が表情を変えた」ってのは秀逸だなあ。


今度、使おう(笑)










そういえば、これとこれも。



アーチストについては特に好きなわけでも詳しいわけでもないけど、この2曲は好き。




Dscn9089


Dscn9090




気に入った曲を一曲ずつダウンロードできるのがいいよね。











で、以下は昔から好きだったからだね。








まずは、甲斐バンド。



Dscn9092




特に、「天使」はお気に入り。



最近、ブルベの最中、ずっと頭の中を流れてる。








中学から高校へ。


ちっぽけな自我と偏狭な自意識の嵐の中で、甲斐バンドのメロディーはいつもそこにありました。




そして、大御所です。



Dscn9088



俺が初めてコンサートに行ったのが、永ちゃん。



大学時代、何度も武道館に通いました。



いつまでもカッコいいよね、彼。




この「チャイナタウン」って、歌詞にポニーテールが出てきます。








80年代初頭、クラスメートに交際を求めた18歳のバカがいました。


「OKなら、明日、ポニーテールで来て」って。




若干の吐き気とともに、男の子は授業が始まる2号館に足を踏み入れました。


目に飛び込んできたのは、廊下に俯いて立つポニーテールの女の子。








「時間よとまれ」


まさにそう思ったなぁ…















そして最後は、このお方。



初めてLPを買ったんだよね。


Dscn9091




今でこそ、かなりのイロモノだけど、「銀の雨」とか、よかったなあ。




なぞといろいろ思いながら、いつまでも寝ない俺様なのでありました。



脚の間に入ったころっけは眠そうだけどね(笑)



Img_12981




ビートルズな夜

2007-05-13 14:04:32 | 音楽

なぜかビートルズに触れてしまった。2007gw_251

飲みの流れで、ライブハウスに。

ビートルズのコピーバンドが

演奏をしてらっしゃいました。

http://www.pp.iij4u.or.jp/~fabrick/

ほとんどライブが終わりかけ、2007gw_257

アンコールが始まったところに乱入した私たち。

「すみませんねえ」と恐縮してくださる

ミュージシャンでありますが、

いや、こっちこそスミマセンです。

ってことで、数曲聴いたんだけど、

いやあなかなかよかったなあ。

私自身、ビートルズに詳しいわけでもないんだが、

大の大人が一生懸命なところが好ましい。

その前後に、同期のダチと、

「俺たち、これからどうなっちゃうんだろうねえ」ってな、

低調な話をしていただけに、

羨ましささえ感じたわけなのだ。2007gw_256

で、このバンド、

ビートルズのコピーでは、国内でも有名なんだそうだ。

今度は奥さんとやってこようと思った夜でした。


永ちゃん!

2006-04-27 12:28:00 | 音楽

Dvc10138昨年、ライブハウスツアーを敢行した矢沢永吉。

先日、 NHKがその軌跡を追った番組を放送した。

ディープインパクト特集に続き、

「たまにはいいことやるじゃんよ」ってお話である

永ちゃん、カッコイイよね。

あんまりマトモでないとこが、まったくもって「BIG」である。Dvc10131_1

その昔、大学生として上京した際、永ちゃんをよく聴いていた。

もの凄く永ちゃんが好きなダチに影響されてのことだ。

初めて親元を離れ、嬉しいような心細いような。

永ちゃんを聴くと、今もその頃を思い出す。

そして5年前、東京勤務の折、しみじみしたことがある。

折しも、森政権の末期。

いつ政権を投げ出すかって時に、武道館で自民党大会があったのだ。

業務として、やってきた私の胸の中に突然鳴り響いたのが、

懐かしい「永ちゃんコール」。Dvc10129_1

武道館ライブに胸をときめかせた、

十代の私がそこにいるような気がしたものだ。

将来への漠とした不安とともに「YAZAWA」のタオルを握りしめたあの頃。

社旗を立てたハイヤーで乗り付けた自分は、

いったい何をつかみ、何をなくしたんだろう―

自らの来し方を考える一瞬だった。

それにしても、永ちゃんはカッコイイ。

陽光差し込むリビングで、怠惰にそのライブに触れる私とは極北の存在だ。

その後、コンタクトを取ったこともあるのだが、残念ながら会えなかった。

もし会えてたら、人生で最大の緊張だったろうなあ。