私は今、寂寥感にさいなまれている。
心の中を寒風が吹きすさぶ。
ピューピューである。
なぜか?
それは三時間ほど前、車を買ったからだ。
すなわち黒カブ君との別離である。
淋しい。嗚呼。
南紀の旅の副産物というか、副作用とゆーか、
わが家ににわかに勃発したミニバン購入問題。
で、問題発生から3日目、あっさりと解決いたしました。
買っちゃったからである。エスティマ君…。
これで7台目の愛車であるが、ここまで心躍らないお買い物は初めてだ。
でもまあ、しょうがない。奥さんもチビも喜んでくれているし。
と、ここまではしんみりモードであるが、
そこはHAPPY MAN家。その購入記はお笑いに彩られる。![060819_145515_m 060819_145515_m](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/16/be93190826563aee96e1db6b7b286ff3.jpg)
以後、エスティマ大ご商談会の顛末である。
もともとは、「追い金はなしにしよーね」ってお話でスタート。
で、アルファードはでか過ぎると奥さんが難色。
確かに乗ったらバスみたいだし、
何となくヤンキー車っぽいしね。
で、値段はほぼ同じエスティマに決定。
HUMMERなんぞは相手にもされませんでした。
で、今朝、セールスさんからの電話でたたき起こされた私。
午後から、のこのこディーラーにお出かけである。
嬉々として、「やっぱり広い車はいいですよねえ」なぞと奥さん。
前方見切り用のポールなんかも注文しちゃって、ゼッコウチョーだ。
対照的に、黒カブ君との別れに打ちひしがれている私。
やさしく、すこしオツムの弱い奥さんは、
「どーしたの? じゃあ、速いのにしていいよ」。
で、排気量は当初、予定の2.4から3.5に。
280馬力達成である。
さらに黒い内装がお気に召さない奥さん。
しかしベージュっぽいのは豪華仕様の「G」しかない。
「じゃあ、Gだね」と奥さんは思い切りがいい。
「どうせなら皮シートが豪華だよねえ」と私。
ここは夫唱婦随である。
そして、どんどん値が上がる我がエスティマである。
セールスさん、「こんなことになりますが、いかがでしょう?」と恐る恐る。
まあ、しょうがないや、と、ペッタン、押捺する私であった。
ところが、抑えが利かないとゆーか分別がないとゆーか、
契約書に判を押した瞬間、
私の頭の中で悪魔がささやいた。
「やっぱ、一番高いのがいいんじゃない、どーせなら…」。
私 「ねえねえ、やっぱエアロ付けたほうがかっこいいんじゃない?」
奥さん 「欲しいんでしょ。そうすれば。」
契約書、作り直しである。
で、こんな馬鹿なことを繰り返しながら、見積額は右肩上がり。
要するにカタログに出ている中で、最も高いタイプ。
自宅出発時よりも一本近く上乗せ。
値引きがなければ、500万ペソである。
追い金なしどころの話ではありませんな。
これが大金持ちの所業ならわかるが、我らは赤貧リーマン一家。
やっぱ、バカかもしれない…。