美容院で綺麗にしてもらってるチビ。
少し長かった髪、さっぱりしてもらってます。
なかなか似合ってたのに残念…
写真撮影用に、おつむを刈ったらしい。
とゆーことで、2人でGO!
奥さんは、病床のジジやババたちのお世話で行けません。
頼りになる私が同行します。
活字中毒者の彼。
迷わず読書の人。
市内電車からバスに乗り換えます。
「どれに乗ればいいんだろう?」
少し不安そう。
バスに乗っても読んでます。
案の定、気分が悪くなりました(笑)
そしてまた坂道。
そう、今日は第二回目の登校日なのである。
美容院に行ったのは、学生証の写真のため。
「さっぱりして来い」って指示があったからなのさ。
で、この登校日、入学式までにもう一回あるらしい。うーむ。
先生方からいろんな説明がありました。
で、いい学校だな、と。
この良さ、自身が通った30年前にはちーとも感じませんでしたが(笑)
で、笑えたのは、受付の際。
同じ大学の同じ学科に通った一級上の先輩が、先生として受付業務に。
「あら、どーも。よろしくお願いします」って挨拶したら、
先輩、横に座ってるおさーんに何やら促してます。
そのおさーん立ち上がり、「お久しぶりです。O田です」とにこやかに。
あらら、何と同級生でありました。
思わず、「おおっ!」と場違いな声を発してしまった私であった。
いやあ、息子が母校に入ったりすると、
そーゆーこともあるんだねえ。
この同級生、かなーり偉かった。
クソバカな私とはまるで知的ステージが違うので、
正確にはどれほど偉かったか、実はよくわからないんだけど。
とーぜんのよーに東京大に行き、
30年前に口にしていた通り、母校の教壇に立っている。
いやあ、首尾一貫してますな、生き方が。
「迷った時は高い方」との生き方を貫く、この私と双璧である(笑)。
で、コドモと父母は別々にお話を聞く説明会。
合流すると、チビは浮かない顔だ。
チビ 「ゲームはしない方がいいらしいよ。うーん」
私 「1年間、我慢して、ようやく再開したのにねえ。ぷぷっ」
チビ 「あーあ…」
私 「つくづく不幸だね。ああ、そういえば、体力をつけとけってさ
来週からずっと、お父さんとサイクリングね!」
チビ 「ええーー。それは……」
なぞと、傷心のチビをいぢりながら帰途に就きました。
帰りに寄った蕎麦屋でも、
はたまた電車の中でも、ずっと本を読みふけるチビ。
内心の不安を押し隠そうとしているかのようです。
本の世界に入り込んで、
現実から逃避しようというその心情は、
手に取るようにわかります。だって、まんま昔の俺だもん。
家から学校まで、片道1時間かかります。
クソマジメで、
一人で遠出どころか、学区外に遊びに行くのも断っていたチビ。
「ひとりぼっちで大丈夫だろうか…」
これが一番の心配らしい。
急激に世界が広がることへの不安はよくわかるけど、
いや、違うんだぜ。
この1時間が楽しいのさ。
いろんなことが、これから待ってる。
通学の電車やバス、そして路上…。
ストリートは、もう一つの「学校」だ。
君を鍛え、育て、「物語」を紡いでくれます。
お父さんはちょっとばかり、
こっちの「学校」に肩入れし過ぎたけどね(笑)
振り返った顔には、戸惑いと不安がいっぱい。
頑張れ、チビ!
きっと大丈夫。
だって君は、HAPPYMANの息子だ。
「だから危なっかしいんじゃないの?」
うう…