迷える羊のメモ帳

こんな言葉 あんな花に癒されて生きる

メモ帳55ページ目 さよなら「黄色い電車」 

2010-11-08 14:19:47 | 日記

暦のうえでは立冬であるが、この所小春日和の暖かい日が続いている。
我が町の住人の脚となり、40数年間走り続けた、4両編成の黄色い
電車が、お役目を全うしラストランを迎えることになった。
この電車を利用する人達からは「黄色い電車」と呼ばれ愛されてきた。
私も通勤に、また都内への脚として8分ほどの乗車を20数年続けて
きたが「白い電車」を利用することになり、少し寂しい気になるが、
ここ一週間は「ありがとう黄色い電車」、「さよなら黄色い電車」の
マークをつけて誇らしげに走っていた様に思うし鉄道マニアのカメラ
に上手く収まる事になると思うとただお疲れ様と心の中で言う事にした。

「黄色い電車」は40数年間走り続けてきたロートルだが、ここ数年は
乗客の層が急に若返って車内が華やいで見えた。都市計画で東京外
語大学、警察学校、福祉施設、病院と次々に建設されたのを機に、ホーム
は若者の色とりどりの服装で活気づいたように感じる。
私がこの地に住むようになった頃は、幼稚園から高校生が通うアメリカン
スクールがあるせいか外国人が多く、車内は英語が飛び交っていたが今は
数ヶ国語が聞こえるようになった。

年齢を重ねると、つい古くから慣れ親しんできた事をすんなりと捨てる
頭の切り替えに時間が必要だが、新しい事にも挑戦せざるを得ない時が
必ずくる事をしる、この路線には多摩川競艇場があるのだが赤鉛筆と予
想新聞を手に乗り込んでくる中高年のおじ様方にとってもレースのある
日は「黄色い電車」の常連客だったが、これからは電車の色によってツ
キが無いなんていう輩が現われなければいいがと思う。
「さよなら黄色い電車」お疲れ様でした。



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メモ帳54ページ目 文化財ウィークに学ぶ 

2010-11-04 19:52:45 | 日記

今月末まで都内で開催されている「東京文化財ウィーク」にちなみ
わが町の文化財も公開されている。
この機会にわが町の身近な文化財にふれ、歴史や文化を学んでみた
くなった。

わが町の中心にある、武蔵総社大國魂神社は大國魂の大神を武蔵の
国の護り神として御祀りした社とある。古い歴史については、難し
くてなかなか理解できないが、宝物殿を見学すれば、多少の知識が
養われると思い出かけてみた。
ここには、この時期三日間だけ公開される重要文化財の木造狛犬が
ある。檜製の寄木造、玉眼、漆塗、金箔仕上げの跡がみられるとさ
れている。

武蔵国府の杜に佇む神社は、この日は七五三のお祝いでなんとも華
やいだ雰囲気につつまれていた。境内のあちこちで、着飾った子供
を中に、盛装の若夫婦が笑顔でカメラの前でポーズを取っていた。
神社の鳥居の前にたつ御神木ケヤキは深い緑をたたえたままで、
いまだ秋の気配など感じさせない。

境内は広く風がわたり、木々がこたえるそして心が澄んでいくよう
に感じた。
四対の阿吽像に護られた大神は拝殿で祈りを捧げる人々の願いを汲
み取り叶えてくれるだろうか・・?

参拝者の絶えない拝殿門の脇に置かれた阿吽像、阿形像が子供か?
他の生き物を捕らえているのが珍しい、コケの衣も色鮮やかであった。

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メモ帳53ページ目 映画鑑賞で涙、笑い? 

2010-11-01 22:30:32 | 日記


10年来のメルトモが映画に誘ってくれた。
シニアの応援サイトでも鑑賞券プレゼントの募集をしていた
「ふたたび」を観る事になった

劇場に出向いて行くのは、何年ぶりだろうかとちょっとウキウキする。
ケーブルテレビが普及し茶の間で、楽な姿勢で何時間も映画を楽しむ
事ができるようになってからは、新旧を問わなければ、充分であると
考えている。
今回は巡り巡って鑑賞券を手にしたメル友と私は「棚ぼち」である。
それにここ2年近く、会うチャンスがなかった友に会えると思うと尚
嬉しい夜になった。

さて映画を観終えた感想は・・と聴かれるとまさに返答に困ってしまう、
感じ方は人それぞれで、一緒に鑑賞した仲間同士で語り合えれば尽きる
ことは無いだろうが、シニア時代をどう生きるべきか、何を目的に生き
れば人生に悔いなしと言えるのか、考えてしまった。

世代を超えて誰にでも愛されるジャズの調べにのせて、それぞれの時代
を生きたトランペッターでハンセン病の祖父が国の隔離政策で療養所へ
送られる寸前にジャズ仲間と憧れのライブハウスで演奏をする事を約束
する。あの時のクィンテットとの絆の固さは羨ましく感じた。
クィンテットのピアニスト、百合っぺとの息子が偏見と差別の時代をど
う生きて来たかは想像の範囲として描写はなかったが、祖母は辛い日々
を生き家族の墓に埋葬すらされなかったのである。

軽快なジャズの調べと、苛酷な生活を強いられたハンセン病とその家族
の嘆きや悲しみを結びつけた事が心に重く感じたのは私だけだろうか??
しかし笑いもあった、祖父と孫とのジェネレーションギャップを思わせ
る会話が面白い、それにスクリーン一杯に映し出される景色はどの場面
も素晴らしかった。
それぞれの事情で生きてきたクィンテット仲間との絆、そして祖父と
家族の絆を「ふたたび」問い直そうという意味深い作品だったと感じた。







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