迷える羊のメモ帳

こんな言葉 あんな花に癒されて生きる

メモ帳9ページ目 美容室二

2010-04-29 19:29:14 | 日記
ゴールデンウィークの初日、穏やかな暖かさだが、風が強い

美容室嫌いな私だが、サービスには弱い、誕生月サービスポイント2倍の
期限が明日までなので、出かけた。
この店と付き合いだして、3年目から、時間を指定し、アーチストも指名
するようになっている。最も腕の良い技術者を指名しても、希望通りのヘアー
スタイルになるとは限らない事を知る。腕利きには何人かのアシスタントがいて、
殆どの行程を彼らがこなすからだ、指名をしないフリーの客は、具体的な希望
を出さないので、手すきの技術者が入れ替わり立ち代りきてハイ出来上がりとなる。
勿論、多少気に入らなくても文句は言わない。

私が指名するアーチストは、以前は誰かのアシスタントだった。
流行の髪形を必要としない私は、彼の客である、無口な青年でコツコツと努力する
タイプとみた、カットは基本に忠実で下手な小細工はしない、希望を聞き、たまには
自分の考えも云う、年齢差30歳以上もあるので、多分話してもかみ合わないだろうから
無口な彼は有難い存在である。

今や彼には数人のアシスタントがいる。
しかし、カラー液の調合、シャンブー、カット、飲み物のサービス、仕上げまで
一人でこなす。
私は憶えていないが、流れ作業で一丁あがり~なんて嫌だなぁ~なんて云った事が
あったのかも知れない、それを彼は覚えていたのかなぁ~と思ったりする。
兎に角、無口なアーチストと持ち込み小説を読みふける私、二人の静かな時間は
何時まで続くだろうか・・・
折角、綺麗にセットした髪が、強風で一瞬にして乱れ髪になってしまった。

帰りの駅で、美容室オープン、中高年、大歓迎と書いたテッシュを貰った。
耳元でチェンジ チェンジ チェンジと迷える羊がささやきかけるが・・・
当分はNo I can'tと云っておこう



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メモ帳8ページ目 あの日のオフ会

2010-04-26 11:44:34 | 日記
名古屋駅の金の時計が8時を打つのを心待ちにしていた。
深夜バスに乗って、ハンドルネイムだけでつながっている、
仲間に再会する為である。彼らに会うのは3年振りである。

25日、私が加入しているシニア応援サイトのクラブメンバーに
よるオフ会が開催された、晴天の下で木曾の名峰御嶽山を崇めながらの
13kmの船旅、両岸に広がる新緑の浅緑とヒスイ色の水の美しさ、そして
川の中に点在する岩石は自然彫刻そのものである。
あちらが夫婦岩、こちらがライオン岩・・と云われれば、な~るほど・・納得
とうとうと流れる川を木曽節を聴きながら、ゆったりと過ごした時間に感謝した。
午後からは、先発隊と合流し博物館明治村にて、歴史をみっちり学んだ。
展示館の多さと、広大な地を利用した散策路には一日限りでは到底太刀打ちできず
後ろ髪引かれる思いで帰路ついた。

さて、「あの日のオフ会」は、私のオフ会デビューの事である。
オフ会の意味も知らずに参加した私にとっては、参加者全ての方が初対面、誘って
くれた方も顔の知らないメル友でした。
ハンドルネイムで自己紹介をすませ、鎌倉 天台山 140m強のハイキングコース
を歩くという・・ハァハァと息切れするが、迷惑をかける事だけは避けたかったが
それは厳しい道のりだった。そんな情けない私に声をかけ、手を貸してくれ、足場の
位地を示してくれたりと親切な仲間の優しさに心から感謝し、初対面の私を受け入れて
くれた事が本当に嬉しかった。
顔の見えないメル友からface to face の交流に一歩踏み出したあの日だった。

あの日からそろそろ10年、数え切れないオフ会を経験し、その度出会った仲間と
群れながら学ぶ喜び、遊ぶ楽しさ、助け合う優しさを知りつつある迷える羊は、
オフ会を通して出会った仲間に感謝している今までも、そしてこれからも・・・





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メモ帳7ページ目 チューリップ

2010-04-18 18:29:28 | 日記
久々の春の陽気が戻ってきた、こんな日は出かけしなければ損をした気分になる。
昭和記念公園は、一面に広がるお花畑のチューリップが見頃を迎えているとの
駅情報と国内外のフラワーデザイナーが集結した「フラワー&ガーデンショー」が
同時に楽しめるとあっては逸る気持ちを抑えきれない・・・セカセカ

先ずは、決まりの手弁当づくり、大きな公園では食堂は何箇所もあるが、昼時には
長蛇の列になる、折角綺麗な花をみても、なかなか食事にありつけなければ、気分
は一変、腹が立ってイライラがつのる・・・腹が減っては・・・・全てが無になる
気がするからお弁当ははずせない。花畑で食べるおにぎりは一番美味しいと思っている

今年のチューリップ畑は、小分けされた畑が点在していて、見物客が一箇所に集中
しないように配慮したせいかちょっと寂しい感じがした。

子供が最初に歌う ~~チューリップの花が~~赤 白 黄色
確かにどの花みてもきれいだなぁーと思うが、赤 白 黄色がそろう畑はあまり無い
それに変わりピンク、紫、オレンジ、なる色が増えている。
品種改良や遺伝子組み換え、何とかかんとかで生まれてくる花の色は、想像を越えた
複雑な色になってくる。テクノロジー技術の進歩は有難いが、子供の頃から慣れ親しんだ
物まで変えてしまうのは寂しい気がする。

帰り際に、小さな声で童謡「チューリップの花」を歌ってみた、やっぱり赤 白 黄色
は変えてほしくないなぁ~~





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メモ帳6ページ目 芝桜

2010-04-16 21:01:31 | 日記
今日は、雨まじりの真冬並みの寒さだった。
例年なら桜が去ると、本格的な春の暖かさが来るはずなのになぁ~

桜が満開をむかえ、人々が花見とか、飲み会だとかで浮き足立って
いる四月の頭に「伊勢原の芝桜も見事だぜ」と懐かしい友からメールが
きた、ソメイヨシノの美しさを尻目に芝桜も見事だぜと言わしめる花を
見に行った。

芝桜といえば、秩父羊山公園の花のじゅうたんが頭に焼きついているだけに、
友が愛でる芝桜とは・・? 期待がふくらむ。

一輪で存在感のある美しさを誇る花も好きだが、広い野原に広がる小花の群生
がより好きだ。たとえ踏みにじられても、食いちぎられても、死にも枯れもしない
その根強さに、より深い愛おしさを感じる。

さて、渋田川の土手に咲く芝桜は冷たい雨に濡れて、かすかな風にも花びらを
震わせてけなげに咲いていた、本来なら太陽に向って咲く明るい花だけに、その
花色もくすんでいた。市民の力でここまで植え込んだ気持ちに拍手を送ろう・・
寒い寒い一日だったが、震えながら咲く花々の勇気に癒された気持ちと、
「芝桜も見事だぜ」と云った友の素朴な優しさに触れて、心が熱くなった。

今晩の晩酌は定量をこしそう・・・
酔う前に今日だけは、迷える羊に持つべきものは金品ではなく、良き友ですよと
言い聞かせた。



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メモ5ページ目 送る言葉

2010-04-14 22:22:03 | 日記
朝から冴えない気分で仕事に出かけようとドアを開けると風が冷たい
急いで革ジャンをつかんで駅へ急ぐ。

今年は3人の新社会人を送り出した。一人はカナダへ旅発った、一人は故郷に戻り
就職をした、もう一人は「ヤバイちゃん」である。アルバイトを始めた頃の彼女は
何かにつけヤバイが口を付いて出る。失敗をしては、ヤバイ、これって超ヤバイで
すよね・・・ってな具合である。ある日から「ヤバイちゃん」のあだ名で呼ばれた。

しかし、私はヤバイは悪い表現のイメージしかないので、抵抗感があり、素直に呼べ
ない、底抜けに明るい性格の彼女は、まったく気にならないようだ。
頂き物のケーキを前に、これは超ヤバそうとか、ハンサムな人をみては、あの人は
ヤバイよ ドキドキするよといったりする。
良く聞いていると、失敗もヤバイ、美味しい、素敵もヤバイを使うらしい、これが
ジェネレイションギャプなのだと、改めて思い知らされて情けなかった。

新社会人を送り出す会で送る言葉を寄せ書きすることにした。
いざ色紙を前にしても、何を書けばいいのか迷ってしまう、私が八年前に仕事を
始める時に心に誓った四つの言葉を送る事にした。

愛されること 褒められること 役に立つこと 人に必要とされること

今日、挨拶に来た、彼女は落ち着きを身につけた、立派な社会人になると確信した。
明るい性格は、何処ででも引く手あまたになるだろうが、去る桜のように美しく、
綺麗な去り方の大切さをいち早く学んで欲しいと思った。



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