Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

グランド・ブダペスト・ホテル

2014-06-11 08:00:25 | 映画
まるでふわーっと広がり、ずーっと味わっていたくなるような幸福感。
ウェス・アンダーソン監督の作品はいつだってそうだ。
シュールなのである。
さらに今回は、ワクワク感、ウヒョうひょ感、うっとり感が倍増。
面白さと新鮮さは、ヨーロッパの美意識をもって、独特の世界を構築している。
ヨーロッパ趣味を全開している。
ノスタルジックな回想形式で物語の幕を開ける。
舞台は東ヨーロッパにある架空の国。
現代の作家が情緒ある古いホテルのオーナーから昔語りを聞く60年代と、その物語が展開する30年代という構造で、時代ごとにスクリーンサイズが変わる。
30年代、ホテルの上客だった老マダムが急死し、彼女にとって(そしてほかの多くの老女性客にとって!)最愛の男だった伝説的コンシェルジュに殺人容疑がかかる。
彼を慕う新人ベルボーイをも巻き込んで、繰り広げられる奇妙な冒険。
コメディでありながらミステリーであり、世間からちょっとズレた人間同士の愛情も味わい深い。







豪華スター俳優たちが嬉々としてチョイ役を演じ、現れては消えていくのもお楽しみ。
虚構世界の醸し出す幻想性が強まって、心をくすぐる。
何より、ミニチュア感満載のピンク色をしたホテルとお菓子ボックス、夢のような色彩のインテリアなど、プロダクション・デザインのかわいいこと、素敵なこと!
コレが本当に実在するドイツ東端の町、ゲルリッツだから驚き。
実際にピンクのホテルがあったり古いパステル調の家々が並んでいたりして、ヨーロッパ旅行の折に、訪ねてみたい。