
全6巻、2000ページを優に超える宮部みゆきの小説を、二部作で実現。
作品に波のある監督だが、今回の作品は”秀”。
どこかで必ずウトウトしてしまう最近の映画だが、選りすぐりの配役である少年少女たちの芝居に引き込まれ寝る間もない。
時には、原作にはない要素を盛り込んだことでドラマ性が際立つ明確なストーリーが優れている。
前編では、ほかの同級生や親、教師らがそれぞれの覚悟を持って裁判に向き合おうとするところでひとつの帰結を迎えるが、二部作にありがちな“壮大な前振り”のような過ちは犯していない。
「後篇・裁判」を期待して待ちたい。
ココ最近の邦画のなかでは、ドキドキ楽しみながら見れたのは事実。