Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

スクラップ&ビルド

2016-08-15 08:07:07 | 映画
浮世離れしていない、より現代?現在に近い...
冷戦時代から中東テロ、そして若い共産主義者による圧政、今やウエルカムチャイナと...娯楽の感、仮想敵国が変わったように、3・11の当事国である我々に目を寄せ、現代に沿ってゴジラの持つ象徴性を変質させている。
未曾有の災害を体感した我々だからこそ感じる、初代「ゴジラ」が持つ「核の恐怖」というメインテーマ。
改めて「ゴジラとは何か」を原点回帰し定義することで脅威の存在としている。
物語は有事シミュレーションを徹底させ、主人公とその女性との恋愛沙汰や感傷的なドラマ、または子供たちへの見易さへの配慮を排除し、政治家が主人公となって試練に対して、ひたむきに対処し回答を出していく。
この武骨さが、我々見る側をつらぬく。
庵野秀明+樋口真嗣=と言う固有のアートスタイル。
+ウルトラマンなどでテーマになっていた「社会の歪みが怪獣を呼び醒ます」しくみ。
武力行使?人命尊重?アメリカへの追従?かの決断を迫られる展開。
国家転覆のカードとする世界の陰謀者や政治家の思惑。
そして、ものすごく細かいカット割りに、ものすごい情報量。
1.5倍速はあろうかと思うほどのセリフ回し。
街中や工業地帯、交通施設を背景にしたシーンなどは庵野アニメでもよく見かけるシーン。
そしてBGMも。
これは「新世紀エヴァンゲリオン」の論をゴジラに投入し「相乗効果を発揮した」ともいえるし、そこに落ち着くことへの賛否あるはず。
それでも「シン・ゴジラ」は、日本という土壌に根を下ろし、国内のアニメ特撮文化や日本特有の社会事象を見据えていなければ、容易には得難い類稀な才能の持ち主である製作者たちの感性の集積である。