“ソー”シリーズは常に変化を遂げてきた。格調高い一作目、戦闘シーンを伴う二作目。
でもこれらはまだ序の口。
今回の三作目で、あらゆるノリとテンションが大化けしようとは。
冒頭からレッド・ツェッペリンに乗せてソーが大立ち回りを披露し、今度は故郷アスガルド、地球を経由し、それから弾き飛ばされた惑星にて、旧友と再会。
故郷の民を救うべく、すんごい扮装をした死の女神と対決。
一瞬たりとも無駄のない疾風怒濤のエンタテインメント。
予定調和に陥らない爆発的な化学変化。
コメディ俳優でもある監督演出は、絶妙な「間」に満ちている。
ソーの内面をユニークにぶちまけ、矢継ぎ早に起こる奇想天外な状況を通してこの頑固者のキャラを様々な色合いへ染め上げていく。
さらにロキ、超人ハルク、初登場となる女戦士との噛み合わない応酬にも笑いが。
そんな4人がいつしか、アベンジャーズとはまた違う絆で結ばれていくのも大きな見どころ。