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この日本で誰もが知る1954年生まれを引き合いに出せば驚異が実感できる。
膝上で孫をあやす役を演ってもおかしくない名優は、もっか高度な肉体技が要求されるハリウッド・アクションの最前線に立っている。
前回デンゼルが演じたのは、格闘シミュレーションを意識下で瞬時におこない、腐った悪党どもの秒殺を執行する元CIAエージェント、ロバート・マッコール。
超人的な戦闘感覚を持つこの人物は、普段は弱い者に手を差し伸べ、窮地を救う優しい守護神。
そんな彼が一人の女性を助けたことから、ロシアン・マフィアに報復をもたらす戦いが繰り広げられた。
今回の「2」では、マッコールが元上官の客死を解明する過程で、自身と同じ元CIAエージェントの暗躍に突き当たる。
イコライザーの「同門争い」。
蛇の道はヘビ。
手の内を知り尽くした者どうしの、拮抗した戦いが展開。
限られた視界における攻め合いが「上級者の戦闘」らしい迫真性を極めるバトルシークエンス。
前作のホームセンター同様、どんな環境でも地の利を活かして敵を迎え撃つ、おなじみデンゼル無双も圧倒的。