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48分に1回、銀行強盗が発生するといわれるロサンゼルス。
型破りな捜査で知られるロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いる主人公は、多発する銀行強盗に日々、立ち向かっていた。
そんなある時、伝説の強盗と呼ばれる一味が3000万ドルの巨額銀行強盗を企てているとの情報が舞い込む。
氷のように冷静で、綿密な計画を練る強盗に対し、保安局も徐々に一味を追い詰めていき、両者が対決する日が刻一刻と近づいていく。
原題は、「Den of Thieves(強盗の巣)」で邦題は、「ザ・アウトロー」で曖昧な感じ。
なめてかかるとダメです。神経を集中して観ないと伏線がキッチリ回収されないかも。
多分久々に中国資本がなく、米国での興行成績も良く、続編も決定している珍しい作品。
銃撃戦が激しいので、銃撃シーンが苦手な人や平和がお好みの方にはお勧めできませんね。
「オーシャンズ」シリーズとは全然違いますね。
往年の「ヒート」やベンアフレックの「ザ・タウン」が好きな人には向いています。
まさに私も、その一人。
舞台はロサンゼルスですが、一般的にイメージする華やかな場所ではありません。
日本人には馴染みのないエリアが舞台。
登場する強盗達は、計画性が高く、戦闘力も高く、楽しませてくれます。
強盗を追跡する警察も、戦闘力も高く、機敏に行動し、楽しませてくれます。
最近良くある、スマホ、タブレット、PC、ドローンそういった物を駆使して綿密に現代風に作戦を立てるというデジタルな部分よりは、人からの情報でパズルを組み立てて、人が行動するというアナログ感がまた良い。
そして、みんな騙される
中でも銀行強盗をやる連中も、一般市民に危害を加えないといったポリシーがあって、警察よりカッコいい感じに撮られてる。
もし、この映画が早期に終了したら、日本向けタイトルのせいだと思う。
ザ アウトローって何よ?って感じ。ん?ジ アウトローじゃないのとか余計なお世話もしたくなるが、是非、原題タイトルの意味を辞書でひいて、なるほどなるほどと思って下さい。
それだけに繰り返し申し上げますが、邦題に難があるも上質なクライムドラマ
そして、良い意味でいい意味で裏切られます。