Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

復活!元祖都市アクション

2018-10-24 04:55:52 | 映画
タフなガンアクションヒーローのブルース・ウィリスは久しぶり。
本作チャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」のリメイク。
オリジナルと同様、強盗団から妻を殺され娘に重傷を負わされた主人公が、頼りにならない警察に業を煮やし、銃を手にして自警活動にのめり込んでいく展開。
原作小説で主人公の職業は公認会計士だが、ブロンソン版は建築士。イーライ・ロス監督とジョー・カーナハンの脚本(企画段階ではカーナハン監督、リーアム・ニーソン主演という構想も。
今回は外科医。
患者を救う医者と悪者を処刑する“一人自警団”という表と裏の顔の対照性に加え、闘いで負った傷を自分で処置したり、拷問に医学知識を活用したりと、外科医の設定が有機的に筋書きにからんでいく。
しかしこの監督。
ケイト・ブランシェットの「ルイスと不思議の時計」、そして「デス・ウィッシュ」と変化に富む。
スター俳優を起用してより大衆受けする娯楽作をそつなく仕上げる器用さが成熟を感じる。
ブルースが過去に演じたキャラクターへのオマージュも嬉しい。
舞台を現代に置き換え、スマートフォン、カーナビ、SNSやネット動画といったハイテク要素を効果的に盛り込んだのも目立つ。
そして家族を襲撃した犯人たちを一人また一人と処刑する本作のほうが、わかりやすいカタルシスをもたらす一方で、米国の銃社会と自警主義が対立と分断と復讐の連鎖を生む根深い問題を一層シニカルに映す苦味にもなっている。